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母/娘

母89歳/娘54歳

認知症の母と過ごす1日
私を娘と認識出来る時間が短くなってきている

あと何日、何か月、何年
一緒に過ごすのだろうと考えた

実家の玄関には頻繁に揚羽蝶が訪れた
母が元気な頃は家の周りが花でいっぱいだった

母の日や誕生日には花を贈った
この2年はケーキだけになった
花の世話が出来なくなった

花でいっぱいだった実家も無い

玄関前のクレマチス


色んな要因で今日は午前中からネガティブで母との時間が重かった

午後は訪問看護師さんの日
兄を亡くす前から
母の認知症が出始めの頃
デイサービスへの足掛かりになればと
他人との関わりを持つため
入浴拒否がある母の身体清拭介助等

認知症は酷い …けれど…
ヨチヨチだけど歩ける
車椅子でもなく
寝たきりでもなく
身体的介護の必要はさほどない

今も清拭と洗髪、足浴とケアが主

現在介護認定の区分変更の審査待ち

区分が2から3にあがったら
利用優先順位は訪問看護師ではなく
デイサービスやショートステイの拡充
(場合によってはロングショート利用)

送り出し利用のヘルパーを迎えのヘルパー利用も追加が重要

そんな提案を看護師さんからされている時「1番に○○さん(私の事)の体調を優先して気持ちや体調が落ち着けるように利用範囲を考えてくださいね、お母さんを介護していくには○○さんの存在が重要なのだから倒れてしまわないようにしてくださいね」と浮腫んだ私の足を撫でて下さった

この2年辛いときに来ていただいていた知った顔(看護師さん)の言葉で涙が出たら止まらなくなった

看護師さんに髪を洗ってもらったので
その後 髪をカットしてあげた

仕事の時はデイサービスかショートステイを利用し、仕事が休みの時は母と2人で過ごし世話をする=私は休みがない

ケアマネージャーさんからも私が休めるようにしないといけないと言われる

明日は私は休みだが母はデイサービスに行く…3回目

1回目も2回目も母のデイサービスの間に何も出来ず結局ずっと寝ていた
毎日寝不足で体を休めないと持たないから結果的には必要な休息となった

明日は買い物位はゆっくり出掛けたい

自分の時間をゆっくり過ごせるようになったら、眠れるようになったら、母にいつも優しくしてあげられるのだろうか…

仕事に忙殺され、介護に疲弊し、自分の持病からくる体調不良に振り回され、貧乏に嘆き、不安と心配で眠れず、覇気がない毎日は辛うじて生きているだけで情けない

癌に侵され不本意にも旅立った兄の分まで幸せに生きたい!!

母との最後の日まで沢山一緒に笑って優しい気持ちで過ごしたい!!

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