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住吉大社のまわりを歩こう(3) 寺田園茶舗さん

急須でお茶。毎日のささやかな贅沢。
お茶の葉を専門店・寺田園茶舗てらだえんちゃほさんまで買いに行きます。
大阪市住吉区・住吉大社駅すぐの粉浜商店街こはましょうてんがいまで、おでかけ。


寺田園茶舗てらだえんちゃほさん

専門店があるのに、スーパーで買うもののひとつに「お茶の葉っぱ」がありますね。

お茶の専門店は、こちらです。

寺田園茶舗さん
大阪市住吉区粉浜3-17-14
粉浜商店街
木曜休み

最寄り駅は……
●南海電車・住吉大社駅…徒歩約3分
●阪堺電車(チンチン電車)・住吉鳥居前駅…徒歩約5分

そうなのです。住吉大社がある駅です。駅の東側に住吉大社があり、寺田園茶舗さんは駅の西側。
この商店街を入ってすぐにあります。

この商店街、住吉大社の参道・門前町として賑わい、とても活気のあるところ。
なんと情報紙まで発行しています。
粉浜商店街《こはましょうてんがい》、高いアーケードが目印です。



粉浜商店街こはましょうてんがい

「こなはま」と読んでしまいますが「こはま」です。
小浜師匠の字、小浜でもありません。


「粉の浜」字のごとく、そのむかし住吉大社から西は海、このあたりは海岸。松と白砂の浜。
だんだんと砂が堆積し陸地になりました。

住吉大社の境内を経て、今では一帯は住吉公園。まわりにはマンションが建ち並びます。


大きな灯籠 とうろう(住吉高灯籠すみよしたかとうろう史料館) が、静かに住吉区の地理や歴史を照らします。

この住吉高灯籠と住吉大社の反橋そりはし・(通称 : 太鼓橋たいこばし)が粉浜商店街のシンボルマークです。

粉浜商店街は、南海電車・住吉大社駅のひとつ手前の粉浜駅から、アーケードが続きます。
時間に余裕があれば、粉浜商店街を通って「すみよっさん」まで。よいお参りと、お散歩になります。



宇治茶の専門店

商店街のお店のいいところ。
店主さんに専門的な知識がある。押しつけではなく、お客さまの好みに合わせて、アドバイスしてくれる。
いつも、お茶への愛が溢れる、寺田園茶舗の店主・寺田 さんです。


日本で売っているお茶は、緑茶・ほうじ茶・抹茶……いろいろあります。
中には、味付けのための添加物や葉っぱの色をよく見せるため着色しているお茶の葉も……


寺田園茶舗さんは、特に京都産の自慢のおいしい宇治茶を揃えています。
大阪で唯一(?)の、宇治茶専門店かもしれません。

嬉野うれしの知覧ちらん八女やめ。お好みのお茶をリクエスト。
番茶から、ギフト用のお茶、ティーバックなどなど。

たとえば暑い日に、水出しの緑茶。
手軽なティーバック。冷水ピッチャーに、ちゃぽん。冷蔵庫に入れるだけ。
爽やかで、おだやかな緑と、ほんのり甘味。時間をかけて抽出する、これも贅沢。
おいしい!


水出しコーヒーと同じ、まろやか。お家に帰るのが楽しみに。
時間が経ちすぎても濃くならないのがいい。


もちろんお茶菓子も完備、いろいろ揃っています。


お茶の試飲あります

寺田園茶舗さんでは、お茶の試飲もあります。
これも専門店ならでは。
店主さんが商店街の道行く人に、小さな紙コップでお茶を勧めています。
ここ数年で、お茶の試飲も珍しくなりましたね。なくなったお店もあります。


ぜひ、いただきましょう。
プロの淹れたお茶を飲んでみるのが、いちばんです。


お行儀がよろしくないですが、蓋を開けて中を見せていただきました。
緑がキレイ。本当に「葉っぱ」の色です。

画像の陶器。
持ち手があるのは、ご存じ『急須』
持ち手がないのは『絞りだし』
信楽しがらきの陶芸家による、手のひらサイズ。
お茶のアクを吸収してくれるそうです。


お茶の種類により、お湯の適温も葉っぱの量も違う。細かな配慮が溶け込みます。
店主さんは、お茶の師匠に弟子入りし、お茶の道を深く学ぶ日々だそう。


おいしいお茶は、一日にして成らず。

お茶の葉っぱ、淹れたお茶、みな色が違います。
なかでも緑色の葉っぱは、新鮮な証拠です。


お湯は最後の一滴まで注ぎきる。
残すと次が渋く、苦くなり、おいしくないのです。


自家製のほうじ茶

わたしは、香ばし~い「ほうじ茶」が好きです。
いい香りです。熱湯で15秒。せっかちな大阪人向け?
最後の一滴まで注ぎきるのは同じです。
チョコレートのような深い甘み。いい香り。


●ほうじ茶加工サービス●
古くなったお茶の葉100gにつき100円です。
お茶の葉など、お買い物をされたお客さまの特典です。

店先の「お茶の葉オーブン」のようなマシンで、焙じてくださいます。お茶の葉っぱが余って困った時に!

もちろん「煎りたて ほうじ茶」も販売しています。
わたしは、さっそく購入しました。ほうじ茶は、茎の部分なのですね。
煎りたては黄色っぽい色。袋を開けるだけで、フワッと香ばしい香りが……

わたしは、これまで何度もお茶の葉っぱを買って帰りました。
寺田園茶舗・店主さんに教えてもらったとおりに、家でお茶を淹れてます。なのに……。


寺田園茶舗・店主さんの淹れたお茶は美味しい。
私が淹れると、お湯が熱すぎたり、うま味が出てなかったり、薄かったり。
修行が足りません。まだまだです。
やはりプロの腕は、すばらしい!



寺田園Café ・テイクアウト

紙コップに「ト」の文字。これは?
寺田園茶舗・創業者が寺田藤四郎とうしろうさん。お名前の頭文字「ト」を屋号にしています。
代々、受け継ぐお茶の専門店。藤四郎さんも嬉しいでしょうね。

専門店テイクアウトのお茶ドリンク。和紅茶・チャイまであります。
SNS の発信も、まめにされています。


●抹茶カプチーノ●

一点もの『絞りだし』とパチリ。
抹茶とフォームミルクの共演。


●麦茶●

まんまる粒々の麦をヤカンでコトコト。手間ひまかけた麦茶のおいしさ。おばあちゃんの麦茶。


紙パックに入った粉々の水だし麦茶を思い出し、泣けてきます。
雑貨を見ながら、ごまかしました。


●ミルクグリーンティ-●

1㎏ 4万円の高級抹茶からの、グリーンティーをミルクで割った贅沢なドリンク。

その他……
●抹茶アインシュペナー●
抹茶にホイップクリームがふんわり
●ほうじ茶カプチーノ●
●宇治抹茶・ノンシュガー●
など……


たくさんありすぎて、気分はもう喫茶店。
ホット・アイス両方あります。
宇治抹茶のバリエーションに感動!


お茶をふるまい、お茶を楽しむ。
ちょっと休憩。
たった一杯のお茶でもリフレッシュ効果が高い。再認識しました。


お茶飲みになろう

京都・和束のお茶、お値段もいろいろ。迷いながら、店主さんと、お財布と三者懇談。


急須が家にない人も大丈夫。
お茶の葉っぱを購入すれば急須がすこし、お安くなります。
帰宅して、すぐに急須でお茶を飲めます。


雨の日でも、風の日でも、お湯を沸かせる。
ひとりのときは、高級茶葉を。
茶殻は、お醤油をかけて食べれます。


むかし、玄関に茶殻をまいてホウキでお掃除。ホコリが立たない、おばあちゃんの知恵。


住吉大社のまわりを歩けば、
温故知新の灯りがともる。



お茶で、ほっこり
お菓子で、ぽっこり太鼓橋。



毎週月曜日は
「コーヒー・喫茶店」の日


いつも こころに うるおいを。水分補給も わすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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