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大阪・住吉公園

 大阪の住𠮷大社に参拝するひとは多い。はんたいに、すぐ西側の「住吉公園」に行くひとはすくない。わたしもそうです。
暖冬の日、すこし立ちよってみました。
(1707文字)



住吉公園

住吉公園
大阪市住之江区浜口東1
大阪府営公園 入場無料
 青空喫煙所あり

もより駅は……
●南海電車・住吉大社駅…西となり
●阪堺電車(チンチン電車)…住吉鳥居前駅…徒歩約1分

住吉大社駅改札前

南海電車を降りると改札の右手に、すぐ公園がひろがります。明治6年から、花と緑があふれる広大な公園。バーベキュー会場や地域のイベントもあり、地元のオアシス的存在です。

「花と水の広場」


もとは住𠮷大社の境内

住吉大社駅

住吉大社駅のむこうに、住𠮷大社の太鼓橋たいこばし(反橋・そりはし)。

ふと、気がついたのですが……。

住吉大社のホームページを見ると住吉の「吉」の字が「𠮷」(つちよし)になっていたりします。
全国の住吉神社の総本社なので、住𠮷大社なのでしょうか。
手書きの文字だけ「住𠮷」なのでしょうか。

撫でうさぎは「住𠮷」の文字

勉強不足がまた露呈。お許しください。

公園の入り口には狛犬。
燈籠とうろうもあるので参道とおぼしき一本道。広いみち。ここは、汐掛け道しおかけみち。「汐」は夕暮れ夕方の潮。
住𠮷大社の西側は、おおきな夕陽がさぞや美しかったでしょう。

トイレ工事中

 かつてここも住𠮷大社でした。住𠮷大社の浜。砂浜に松林の海辺。ふるくは遣唐使が旅だち歴史と文化の舞台に。

こちらは住吉大社の石碑
むかしの地図



住𠮷高灯籠(すみよしたかとうろう)

むかしから住𠮷大社で海の安全を祈るとともに、住吉公園に日本最古の燈台もあります。公園の西側・道路ぞいに、ひっそりと……。

まわりにはマンションや道路。波や海鳥の声は聞こえず船の代わりに、せわしなく車がゆきかうコンクリートのまち。

鎌倉時代の復元

住𠮷高灯籠は史料館。外観のみ・内部は普段非公開です。毎月第1・3日曜日に開館しています。

常夜燈の文字

いまは陸地化したこの地。おおきな松の木が、住𠮷の海の残り香を伝えます。現在の灯台の先祖の姿なのですね。神社の燈籠・常夜燈がそのまま海の見まもりに。



住𠮷詣・すみよしもうで

春は桜、季節を語るのは住吉公園の花と緑。花壇もあれば、池もあります。

ムラサキシキブ
真住𠮷し(ますみよし)住𠮷(すみのえ)の国

銅板に御所車。これは、あの平安時代のものがたりですね。
「源氏物語」澪標みおつくしより。住𠮷詣と書いてあります。
いまとちがい、娯楽・レジャーは神社仏閣へ。みやびな住𠮷大社の世界観をしばしのあいだ……。




松尾芭蕉・さいごのたび

1694年(元禄7)、松尾芭蕉は大坂へ。「住𠮷詣で」、生涯最後の旅とあります。市も開かれていたそうで、活気ある住𠮷大社のようすがうかがえます。

ます升買いて分別かはる月見かな 翁

心字池のあたりが美しいので行ってみます。


日本最古のラジオ塔

 芝生がうすくなり、すっかりイチョウのきんいろ。また燈台のような塔があります。

案内柱のたもとに何かいます
トリだ
住吉ラジオ塔 記念の新たな塔


桜広場は、あかく色づいたところ。いまにも葉が燃えつきんとしています。さびしくはありませんよ。
「心」の字を表した池が見えてきます。


心字池・心のかたち

アオサギ・カモが島に
水をたたえてながれゆく
ひなたぼっこ ニンゲンもトリも
遠くに電車がすべりだす
首をながく
ちぢめる
慣れています 逃げません

心のかたち。
自然のなかでおもうこと。
つめたい流れと、ぬるむ瀨と。

カメラをかまえるニンゲン

心のかたちをした池のまわりは、明治の開園から変わっていないそう。
きれいなかたち。
きれいなこころ よどみなく。

太鼓橋は渡れません
あづまやと飛び石
流れるのは葉っぱと時間

大阪市内の住吉公園。
住𠮷大社のおひざもと。


そしてトイレをさがすのです。
こころのかたちは、こうなった。


毎週火曜日は
「フォト・イラスト」の日

◆Wikipedia「住吉公園」を参考にいたしました。


◆コーヒーの新店記事です◆


いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに


さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。

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