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ドイツのお菓子を再現!#3 パンダ柄(?)ロシア風チーズケーキ ~Russischer Zupfkuchen

みなさん、こんにちは。
日々、空気が冷たくなってきましたね。
こんな肌寒い日には、温かい飲み物とちょっとこってりした濃厚なチーズケーキが食べたくなりませんか?

今日ご紹介するのは、ドイツでよく食べられているお菓子、Russischer Zupfkuchen。
底面と側面がココアのタルト生地で覆われ、表面にはココアクッキーを散らした、白黒のコントラストが鮮やかなチーズケーキです。


ドイツなのにロシア風?

実はこのお菓子、名前が不思議なんです。
直訳すると、次のようになります。

Russischer = ロシアの
Zupf = つまむ、引っ張る
kuchen = ケーキ

…???
ドイツのケーキなのにロシア?と思いますよね…

名前の由来をネットで調べたところによると、
「白いチーズ生地の表面に浮かぶ黒いココア生地が、ロシアの教会の尖塔の黒い屋根をイメージさせるため、ロシア風と名付けられた」
というようなことが書いてありました。
間違っても「ロシアから伝わったケーキではない」そうです。
(わかりにくい!!)

それにしても、ロシアの教会は屋根が黒いんでしょうか…?

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聖ワシリイ大聖堂(モスクワ)

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血の上の救世主教会(サンクトペテルブルク)

ロシアには行ったことがないのですが、有名な教会の写真を見て、
う〜ん、謎。。。
と思ってしまいました。


ドイツのカフェでケーキを注文したら驚くかも?

Russischer Zupfkuchen。
名前はともかく(?)ドイツでは庶民的なケーキです。
こちらは、ドイツ在住時に友人と地元のカフェに行った時の写真。
手前がRussischer Zupfkuchenです。

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チーズとココアの、間違いない組み合わせ!
普通のチーズケーキとはちょっと違ったフレーバーとして、楽しめますよ。

ところで、ドイツのカフェでケーキを注文すると、下の写真のような状況で運ばれてくることが多々あります。

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フォークが刺さったケーキ。

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始めから横倒しにされたケーキ。

みなさんは違和感を感じますでしょうか…?
これらは食べる前の、提供されてすぐの状態です。
ドイツのカフェで出会う確率はかなり高く、10軒行ったら8軒くらいはこのようにケーキが出てくるでしょう。

これを見た時は、なんだか新鮮でした。
少し違和感を感じつつも、「へぇーこういう風に提供するんだ」と驚きました。
日本の箸のマナーを考えると、食べ物に刺すのはタブーという感覚が知らず知らずのうちに根付いてしまっているものですね。
フォークに対しても、同じような感覚を持っていたようです。
(でも考えてみれば、そもそもフォークは刺すためのものでした。)

ちなみに、なぜなのかネットで調べたところ、
「フォークが皿から転がり落ちないように刺しておく」
「食べる時にケーキを倒すのだから、最初から横に倒しておいた方が食べやすい」
という合理的な発想から生まれた習慣ではないか、という説がありました。
いかにもドイツらしいです…


今日のレシピ

今日作るRussischer Zupfkuchenのレシピは、こちら。
クックパッドから、ドイツ料理を紹介されているEngelさんのレシピを参照しました。

ここ2週間、ドイツのレシピサイトからレシピを選んで試していましたが、何しろ量が多いのです。。。
リンゴケーキも、ナッツのクッキーも、かなり大量にできました。
(クッキーに関しては、レシピ分量を7割程度に減らしましたが、40個以上できました…!)
そろそろ日本の小さな型に収まるサイズで勘弁していただきたい…と思っていたところ、こちらのレシピを発見しました。

日本語、かつ日本の材料で書いてあるので、助かります。
というわけで、今回はレシピ訳なし。途中経過を写真とともに書きたいと思います。

作り方
<タルト生地作り>
まずは薄力粉、ココア、ベーキングパウダーをボウルに合わせておきます。
ココアを入れると茶色くなると思いきや…灰色がかった薄紫色のような色になります。
後で水分と混ざって生地になった時は、ちゃんとココア色になるので大丈夫です!

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バター、砂糖、卵を泡立て器で混ぜます。
ドイツのレシピだと順不同で全部一気にミキサーで混ぜていることが多く、混ざればいいくらいの感覚で問題ないようです。
(私は通常タルト生地を作る時の手順で進めています。)

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先ほどの粉類を入れてヘラで混ぜ合わせます。
ここで茶色くなってきます!

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ラップでひとまとめ。
1/5量は表面に散らす生地として使うため、分けておきます。

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大きい方の記事を麺棒で伸ばして、20cm丸型に敷きました。
一回り大きめに伸ばしてから型に入れて、側面は少し指で押し付けて整えています。
ココア生地は、ダレないように冷蔵庫で休ませておきます。

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<フィリング作り>
*この辺りで、オーブンを180℃に予熱開始します。
バター、クリームチーズは常温に戻しておくとやりやすいです。
基本的には、材料を全て混ぜるだけ。
滑らかになるまで、ミキサーや泡立て器で混ぜます。

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先ほどのココア生地の上にフィリングを流します。
1/5量を取り分けておいた生地をちぎって上に載せていきます。
ここはあまり気にせずラフにちぎった方が、本場っぽい仕上がりになります^^

180℃に予熱したオーブンで50分程焼きます。
30分程度焼くと焼き色が付いてくるので、表面が焦げそうになったらアルミホイルを被せると良いです。
焼き時間は、オーブンにもよるので様子を見ながら。

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〜50分後〜

焼き上がり!じゃーん。
うわぁ、これ絶対美味しいと思います。。。

持ち上げると、ズッシリ…なかなかの重さです。

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今日の夕食のデザートに、いただきました。

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(写真を見て気が付いた方はすごいですが、実は残っていたラムレーズンを少し入れました。フォークの先あたりに2粒沈んでます…)

チーズ生地がとっても濃厚!
ココアとチーズ、合います!色のコントラストも綺麗。
シンプルな普通のチーズケーキも大好きですが、この組合せも非常に美味しいです。

(夫の感想)
一目見て「パンダ?」と言及。
一口食べると「これ初めて食べた」「チーズケーキも美味しいけど、これはこれで美味しい」
レギュラー化希望いただきました。
ココアとチーズ、好きなものの組み合わせでお気に召したようです。



ドイツのお菓子、3週連続で作ってみました。
なかなか売っていないものを作るのは、作り甲斐がありますね。
どれも素朴で美味しかったです。

また懲りずに来週も作るのかどうか…?まだ考え中です。。。


Schönen Tag noch! 😄