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あなたの存在は他人にどう影響を及ぼすか

(人は生きていれば必ず誰かから影響を受ける。また逆に誰かに影響を与える)
 あなたの存在は少なからずこの世の中に影響を与えている。
 あなたの家族から始まり、親戚、友達、知り合い……その人たちが繋がっているあなたには直接関係のない他の人たち……
 縁が遠くなればなるほど影響は薄れてくるだろうが、あなたの存在が他の人に影響を与えているのは事実である。
 例えば……
あなたが友達とケンカをする。あなたはその後も気持ちの高ぶりが収まらず、帰宅した後に家族に荒い言葉を浴びせる。あなたの家族はそれにショックを受けて、次の日に職場での業務が疎かになり失敗を繰り返す。それが理由で会社の営業成績が落ちる。また、同僚たちがこのところ元気のないあなたの家族を心配してそれぞれが自分たちの生活に直接関係のないあなたの家族のために時間と気持ちを費やしてしまう。あなたの家族はあなたとの関係悪化で悩みノイローゼになり結果、入院する。あなたの家族が入院してしまったため、その業務の埋め合わせであなたの家族の上司が毎日の残業をすることになる。上司も著しい疲労から会社を辞めてしまう。しかし、その上司は同僚たちから恐れられていた。そのため、上司がいなくなってから同僚たちは以前よりも前向きに仕事ができるようになり、あなたの家族が欠けた業務の穴埋めも同僚たちが協力して行った。また、職場内はいい雰囲気でありストレスを以前よりも感じることなく同僚たちが働けたため、営業成績が伸びた……
 のように、あなたの存在は間接的にどういった形で他へ伝わりどれだけの影響を与えるのか計り知れない。もしかしたら、あなたの何気ない言動により世界的な揉め事が発生しているし、逆に多くの人が命を救われたということも可能性としてはあり得るだろう。
 そして、間接的になればなるほど誰からも原点となるあなたの影響は気づかれにくくなる。
 つい昨日のあなたの行動・去年のあなたの行動・十年前のあなたの行動が他人へ影響を与え、巡り巡って今朝のニュースの一面記事に繋がっているかもしれない。
 しかし、誰もが複雑に間接的に絡まって発生した事象の先にあなたの言動が潜んでいるなんて思ってもいないだろう。
そう、誰もが生きている以上、それぞれに影響を受けて与えてを繰り返しているのだから。
あなたも誰かから影響を受けるし誰かに影響を与える人間社会のサイクルに入っているのだ。
人それぞれ個性を持ち環境を持ち運を持っている。それが他の人と関わることで変形もするし人生も方向転換してしまう。将来、何がどうなるのかは結局のところ誰にも分からない。
誰の責任でもないという前提で、大小様々な問題と可能性を含んだこの社会の流れを電車の車窓から見渡す景色のように感情を持たずに見届けることも人生には必要なのだろう。

 

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