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身体に残る悪癖

肩が下がらない

人それぞれにカラダの癖は必ずもっていて、その蓄積でカラダに不具合が出ることがある。
ワタシの場合は職業柄カラダを動かす機会が多く柔軟性もそこそこであるにも関わらず、月経痛と頭痛肩こりとは長い付き合いになる。
先日仕事用の写真を撮っていただく機会があり、そこでカメラマンさんに100回くらいご指摘いただいたのが肩であった。
無意識に肩が上がり、肩甲骨が下がらないのである。
これは過去常に緊張状態で過ごしてきた、いつでも逃げれるようにビクビクすごしていたアダルトチルドレンサバイバーの証だ。
親の気分次第で変化する戦場でのココロとカラダの防御反応の名残とも言える。

ココロとカラダは繋がっていて相互に作用しあう。
これはヨガをしていると感じることのひとつで
人間下を向きながら大笑いはなかなかできない。

そろそろサバイバーの残り香を払拭したい。
長年のカラダの癖をプロの手も借りながら手放すことで、またココロのステップアップにもつながるかなと実験の意味を込めてオステオパシーを体験した。

オステオパシーとは

オステオパシーと聞いてすぐにわかる方は多くないと思う。
鍼灸で体調管理させられた幼少期を過ごしたワタシでも今のスタジオで働くまで聞いたことが無かった。
オステオパシーとは、

身体がきちんと機能していない部分(痛みも含める)などを見つけ、神経、血液、リンパの流れを正常に戻すようはたらきかけることで患者の自然治癒力が働けるようにし、痛みなどの症状を改善させる施術。

西洋医学のように痛みの部位のみを診るのではなく、身体全身を包括的に診た上で痛みの原因を探していくので、同じ腰痛でも人によって痛みの原因が異なるので施術方法が変わる。
痛みや機能不全を起こしている箇所への対処的な処置は西洋医学が向いているが、根本的な改善をするなら身体全体を診てもらう必要があると考えるワタシには心が躍る。

全身チェック

全身の骨格、関節、筋肉、筋膜、頭蓋、内臓をチェックするところからスタート。
特に腕の可動域や腰の動き、腰背骨の動きを念入りにチェックしていただいた。
ワタシは肩が内巻きで力が入りやすいため首や肩の凝り慢性的。
反り腰気味でお腹の力が抜けやすいので、生理中の腰痛が産後つらいことをセラピストにお伝えした。

チェックが終わると人体模型を使って今の改善点を丁寧に教えていただいた。
ワタシの場合は右の仙腸関節に問題があるので、そこをアプローチして左との差を無くしていくこと。
肩に関しては右の鎖骨の動きが左より悪いので調整していくことに。
今の自分の身体の状態を分かりやすく説明してくださるのは安心感や納得感が増す。

施術


施術方法は基本的には我慢できないほど痛いものではなく、痛みが半分になるところで1分ほどキープをして少しずつ緩めていく。
がしかしワタシは長年の緊張状態が蓄積しているようで、途中何度か痛い痛いと騒いだことをここに白状します。
「基本的に痛くないって言ったのになんかすみません」とセラピストの方が申し訳なさそうに仰った
「いやいやそれだけ硬いってことですから」とモジモジした返事をした。
自分のカラダを大切に扱えなくてごめんなさい、みたいな気持ちが沸いた。
交感神経スイッチが入りやすいと肩上がり、肩回りが硬くなりやすいとセラピストの方から教えていただきながら、脇の下を押されたときの痛みとあのモジモジ感はしばらく忘れられないだろう。

さいごに


今回は初めての施術なのでリスク回避のため緩めすぎないようにしたというのも、ワタシとしては嬉しいポイントだった。
今まで硬い状態で支えていたところをいきなり100%ゆるめてしまうと、カラダにとっては変化が大きすぎてしまう。
根本から改善していくには時間をかけてあげる必要があるなと再認識した。
 
1度目の施術で2次的 3次的な問題も軽減するので、最初は施術後7日から10日の間で2度目を受けると1番の改善点が浮き彫りになり、より効果的に施術できるとアドバイスをいただき、すでに2回目の予約検討中。

その日は心地よい倦怠感があり早めに就寝、翌朝スッキリ起きられた。
骨盤周辺を施術していただいたので今から次の月経が楽しみでもある。

オステオパシーやピラティスなど、他力と自力を組み合わせて、肩の力が無意識に入らなくなった時、ワタシのココロはどんな感じなんだろうか。
今よりももっと飄々と軽やかになっているかな。
焦らずにケアを続けて変化も楽しみたい。





 

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