久高島での時間(下)11:30-15:00
「じゃっ、またどこかで」と握手を交わし、彼は北へ。私は西へ。
一人になって歩き出すと、なんだかすごくリラックスしている自分に気がついた。おしゃべりした彼との小さな時間も、一人の自分の今の時間もどちらも最高な気分。青空と、この少し未舗装な道と、ススキに囲まれ両脇の奥が見えない景色。人ひとりいない道を進むと、半歩前から水色や紫色を隠し持つ真っ黒な羽を広げた蝶がフワッと舞い上がる。
フボー御嶽の前で心を鎮めた後、道のように見えた未舗装の道が地図上の道ではなかったようで、ススキ道