しず

楽譜浄書してます。気ままにオカリナ吹いたり曲を書いたりしてます。ココアくださいココア。

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最近の記事

Dorico用のフォントを作る #6

いよいよ最後の仕上げである設定ファイルの作成。 前回の記事で作るのがとても大変と書いたが少々勘違いをしていた。 細かい設定はせずにすぐ自作フォントを使いたい場合はほんの少しの手間で済む。 こだわって設定したい場合はそれなりの手間がかかるが、そこまでの労力ではないように思う。 では早速作成手順を。 まずはすぐ使いたい場合。 適当なエディタを開き、以下のコードをコピペ。 { "fontName": "フォント名", "fontVersion": 0.000,

    • Dorico用のフォントを作る #5

      今回は奏法関係の記号作り。 金管楽器のフォールやベンド。 木管楽器の色々。 弦楽器。 画像はBravuraのものだが、こういった記号類を作成した。 使う時が来るのか分からないものも多いが、SMuFLで定義されているということで一応作っておいた。 他にもピアノやギター、ハープの奏法記号等々。 さて、これまで色々と記号を作ってきたが、それも今回で終了である。 必要な記号は一通り用意した。 フォント自体は完成したと言ってもいい。 しかし、最後にもう一つ仕事

      • Dorico用のフォントを作る #4

        今回はアーティキュレーション。 前回同様サクサク進められたので、フォントに関しては特に書くことがない。 なので、Doricoのアーティキュレーション入力について書こうと思う。 Doricoで音符にアクセント等を入れたい時は、アーティキュレーションパネルから入力するのだが、このパネルには8つの記号しか用意されていない。 アクセント、スタッカート、マルカート、テヌート、強勢、スタッカティッシモ、無強勢、テヌートスタッカートである。(Doricoで使用されている名称) こ

        • Dorico用のフォントを作る #3

          今回は符頭を色々と作った。 ほとんど問題なくサクサクと進められたので、前回のような苦労話は無い。 しかし、Bravuraの符頭にいくつか気になる所があったので、それを書いて行こうと思う。 まずこの符頭。 左2つは、全音符と2分音符を三角符頭で表したもので、右2つはそれらを逆さまにしたもの、上段は通常サイズの符頭で、下段は大きめの符頭である。 気になったのは一番右の2つ。 上段の方は上下左右反転されているのに対し、下段の方は上下のみ反転されている。 これはミスだと思わ

        Dorico用のフォントを作る #6

          Dorico用のフォントを作る #2

          大譜表の括弧をどうにかしたかった。 Doricoでは大譜表につく括弧を中括弧と呼ぶ。 この中括弧、五線間を広げるとそれに伴い伸びていくわけだが、何故か垂直方向だけでなく水平方向にも伸びていく。 フォントを単純に拡大しているためと思われるが、そのせいで端が飛び出し、他の段と揃わないという事態が起きてしまう。 画像では分かりやすいよう大げさに広げている。 一曲を通して五線間が変わらない楽譜なら問題はないが、そうでない楽譜の場合、段ごとでずれが生じることになる。 また、五線間

          Dorico用のフォントを作る #2

          Dorico用のフォントを作る #1

          Dorico用のフォントを作る 楽譜作成ソフトであるfinale用に作った音楽フォントを、Doricoでも使えるようにしたい。 Doricoで使うフォントはSMuFLに準拠している必要があるため、自作フォントをこの仕様に合わせる。 finale用フォントとSMuFL準拠フォントの大きな違いとして、収録されているグリフ(記号)数の差がある。 日本の楽譜出版ではChaconneというフォントが標準的に使われているが、これに収録されている記号の数は約190、Kousakuという

          Dorico用のフォントを作る #1