自然から学ぶべきこと
このブログのタイトルにもなっているが、自然から学ぶべきことはたくさんある。まずは食事。人間ほど過度にかつルーチーンで食事を取っている動物はいないだろう。野生動物を観察していると極端に太った動物はいない。ほぼ定常的・定時的に摂餌する動物(主に草食動物)はいる。そのような動物は摂餌機会が限られた中、必要な栄養・エネルギーを蓄えるために餌があるうちは定常的・定常的に摂餌するのだろう。人間はどうだろうか、その気になれば常に食料に手が届くような状態で(もちろん経済的に例外な人もいるが)、「1日3回食べるのが普通」という固定観念のもと、さほど腹が減ってもないのに食事を摂る人は多くいるのではないだろうか。江戸末期まで日本人は一日二食だったことは有名な話である。人間は雑食性なので、多くの食事機会に恵まれている。そのような中、腹が減ってないのに食事をするのは不自然である。他方、一定の空腹は体に良い。空腹という一時的な飢餓が人間の活力を活性化させることは科学的にも証明されている。実際、昼食を食べると午後の仕事中に眠くなるが、食べないと精力的に仕事が出来ることを実感する。自然の摂理に従い、極端に腹が減ったら食べれば良いのではと思う。極端な空腹感を感じるには1日一食が適しているように感じる。
次に自然から学ぶべきこととして挙げたいのが自然免疫である。人間(動物)は本来、素晴らしい免疫機能を有している。軽いケガなら治療をしなくとも自然に治癒する。実は虫歯だって軽度のものなら自然に治癒している(インターネットで調べていただきたい)。風邪も大抵の場合は自然に治る。風邪で体がだるくなるのは「休息せよ」という体の指示である。体又は体の一部の発熱も、異物から守ろうとする身体機能の表れである。このようなことは医学部で殆ど学ばない。医学部で学ぶ殆どのことは西洋医学である。西洋医学はケガや症状を外からコントロールする医学である。
最後に自然から学ぶべきこととして「生き方」を挙げたい。野生動物の摂餌や繁殖、睡眠などを観察していると戦略的かつ実直に一生懸命に生きていることが分かる。植物も太陽に葉を向け、美しい花を咲かせ、美味しい実を実らせ最大限に生きようとしている。人間はどうだろうか。食事やパートナー探し、仕事に一生懸命だろうか、多くの人が惰性や諦めを実感しながら生活しているのではないだろうか。
動植物からは多くの気づきがある。現代人は周りにある自然を守り、観察し、智慧を育むべきである。
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