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消費と浪費 無駄と経験~推しによせて

FP2級取得しまして、AFP登録しまして、自分のキャッシュフロー表を、なるべく精緻に作ろうとするわけですよ。
そこでぶつかるのは、推し活動は浪費か?問題ですよね。

浪費とは


浪費とは、本来使う必要がない費用のことです。家計簿でいうと娯楽費が該当します。

financial sieldより

えー、ちょっと待ってよ、そうしたら私、浪費ばっかりやがなー。
宝塚好きなんで、チケット取れたら行くし、もちろん配信があったら観る。
筋肉少女帯を愛しているので、やはりこれもツアーで1回は行く。
元宝塚の真彩希帆さんの声が素晴らしいので、舞台、コンサートなどがあったら1回は行く。
趣味でギターを弾くのでギター本体とか機材とか消耗品とか買う。
これらだけでも相当お金かかってるんですけど。

実質ゼロ円


でもね、推し活してる人の言う実質ゼロ円って、これ本当なんですよ。

たとえば、わたし宝塚も観始めて半世紀近いわけですけど、近頃の宝塚はエンタメ的な完成度がめっちゃ高いんですよ。もちろん演者の歌・ダンス等の技術も高くなってるけど、舞台装置・転換・照明・音楽・振付等々包括した総合力がマジ半端ない。
なのにS席9,500円って、実質ゼロ円というより、いやむしろ余計に頂いてる感すらあります。

余計にもらっていたんだったら、それってすでに「本来使う必要のないお金」じゃないですよね。
無駄な金であろうはずがない。
そもそも、なんのために稼ぐのか。
楽しく暮らすためじゃないのか。
娯楽費なくしてなんの人生か。

観ないとわからない


宝塚がこんなに完成度の高い総合エンタメだなんて、筋肉少女帯のライブが技術力の高さと世界観でこんなにも没入させてくれるなんて、真彩希帆さんの天使の歌声が世界を広げてくれるなんて、観ないとわからない。

どんな批評がされている映画だって観ないとわからない。
どんなベストセラーの本だって、読んでみないとわからない。
ギターが自分に向いてるかなんて、始めて見ないとわからない。

FPの勉強始めたときだって、「えーい、わかんないからとりあえず参考書買ってみる!」からスタートだし。
AFP登録だっていろいろ調べたけど結局、「登録して経験してみないと、それが無駄かどうかわからん」って思って登録したし。

確かに無駄も増えてるのかもしれないけど、「あっちのブドウは酸っぱいから食べないでおこう」っていうよりは、食べに行って「あ、やっぱり酸っぱかったわー」っていうほうが、そのブドウのことをずっと気にしてるよりはいいんじゃないのかなと。
その勉強代は無駄とは言わん。
消費やろ。とも思います。

「勉強代」はちゃんと払ってきたよ


この半世紀にわたる宝塚ファンの経験の中で、私もいろいろ勉強代は払ってきましたよ。
いろいろ経験してきたからこそ、自分に合っている応援の仕方があるって思えるわけです。

阪神大震災で舞台が止まった時、愛する宝塚が終わってしまうこともあり得るんだと恐ろしくなりました。その時期あまり宝塚を観に行っていなかったけど、震災後はまた通うようになりました。
ずっと続くものではないかもしれない、と思ったときに、「それは嫌だ」って思った自分を自覚したからです。

筋肉少女帯は一旦解散しました。
解散の時は事情もいろいろあって仕方ないって思ってたけど、その後数年たってから、ものすごい喪失感に襲われました。
「わたしはもう筋肉少女帯の新しい曲を聴くことはできないんだ」
本当に悲しくて悲しくて、泣きました。解散から数年後に。

筋肉少女帯は再結成して、いまも活動してくれてます。
いま同じ時代に生きて、感じること思うことを詩や曲にしてくれて、届けてくれるだけで、本当に幸せです。

そしてまたキャッシュフロー表が作れない


ほら、やっぱり浪費なんかじゃない。
わたしが幸せに生きていくための必要経費じゃないですか。
これは確定ですね。

あ、待てよ・・・ここが減らせないとなると、やっぱり定年後働かないといかんかー。
やっぱり悠々自適は無理?

というわけで、キャッシュフロー表はなかなかできあがらないのでした・・・。

追記


ここまで書いて放置していた時に、B-Tあっちゃんの訃報を聞きました。やっぱり自分も推しも応援できるときに応援しないと、って思います。

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