大河ドラマ「光る君へ」 第一話感想
大河ドラマの「光る君へ」が昨日1月7日に放映されました。
①主人公のまひろ(紫式部)の幼少期を演じた落井実結子さんがとても良かったです。他のドラマなどにもいろいろ出ているんですね。
②今回で取り上げられた、ちはや(まひろの母)のことが、今後どのような影響を与えるのでしょうか。
衝撃的な出来事で、観ながら、「あっ!!」と言ってしまったくらい。
今回のことと、今後取り上げられるであろう藤原道兼(藤原道長の兄)の死とが、道長+まひろと同様にどのように繋がってくるのか。
怨霊などを絡めていくのかもしれず、注目しています。
③今回の大河ドラマでは、まひろの姉が登場人物として挙げられておりません。
母親がこのような状況になってしまい、肉親である姉の存在は重要な役割を果たしていたように思えます。
そこを考えれば登場させて欲しかった。
ただ史実でまひろの姉は早くに亡くなってしまったようですので、話の都合上、取り上げるよりは、居ないものとして扱ったほうがいいと思ったのかもしれません。
本来、紫式部と宣孝との結びつけにも重要な役割を果たしていたようですので、登場しないのは残念です。
④大河ドラマは1年間放映されます。
1年間ずっと観てくれるようにするには、最初の入りが重要です。
第1話目は、最初の場面を含めて、暗い面が記憶に残ってしまいました。
そのことは、大河ドラマが日曜日の20時という時間帯からすると、気が重いです。
次の日が仕事や学校ですから、気持ちよく日曜日の最後を過ごしたいところです。
個人的な意見として、もう少し将来の明るさを明示するような部分が欲しかったです。
話の題材的に仕方がなかったとは思いますが。
そして、12月?のラストシーンは、どのようなものになるのか。
めぐりあひて 見しや それとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月影
を押し出したものなるのでしょうか。
今回紹介する本は、24年大河ドラマ「光る君へ」時代考証担当の方が書かれた本です。
紫式部と藤原道長 (講談社現代新書)
倉本一宏 (著)
講談社
内容
『源氏物語』がなければ道長の栄華もなかった!
無官で貧しい学者の娘が、なぜ世界最高峰の文学作品を執筆できたのか?
後宮で、道長が紫式部に期待したこととは?
古記録で読み解く、平安時代のリアル
・紫式部は早くに生母と死別、父は後妻のもとに通う日々
・道長の権力獲得に欠かせなかった姉・詮子
・道長最大の政敵が失脚した「長徳の変」
・紫式部と夫宣孝の「痴話喧嘩」
・一条天皇は『源氏物語』の愛読者
・華やかな定子サロンと地味な彰子サロン
・「御物怪が……」彰子出産の記録『紫式部日記』
・三条天皇と道長の確執
・彰子と実資の間を取り次ぐ紫式部
・「この世をば……」が詠まれたとき