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神は踏みつぶそうとしている町に気づけない

こんにちは。「仕様です。」(@Shiyoumasayume)という名前でSNSをやっているゲームプランナーです。ふだんはコンシューマータイトルプロジェクトでディレクターやプロデューサーがふわっと旗を振ったイメージを
具体的なゲームデザインに起こす仕事なんかをやっています。

今回の記事はまじめに受け取らないでください……


あらゆるプロジェクトにはが存在します。

神は下界に姿を現す際にはディレクター、プロデューサー、クライアント、社長など色々な肩書を身にまといます。下界に生きる我々からその姿を確認できるような神もいれば、その姿は見えず、神託を受けた者を介してのみ存在を感じられる神もいます。

共通するのは神は我々を超越した上位の存在であり、その意思は絶対のものであるということ。神が「かくあれ」と唱えれば、我々は「かくある」ようにその意思を実現するため動かねばなりません。これはこの世界の理なので、変えようとしても無駄です。

神の啓示を受けると下界の者たちはそれを実行すべく動き出します。ただし神の言葉をそのまま達成しようとすると、たいていの場合多くの問題や課題にぶつかり、ときには食い合わせの悪い要素が生まれます。

その解決のため下界の者達は右往左往し、多くの調整や作業コストを支払って神への供え物が完成するのですが、供え物を受け取った神はそれまでと異なる啓示で全く別の方向へ我々を導こうとする場合があります。その繰り返しは下界を疲弊させ、ひどい場合にはプロジェクトをも破壊してしまいます。


ここから先は下界の一端にいる者としての提言です。

神は全知ではないため、下界の仕組みや言葉は実はわかりません。神の役割は迷える我々に進むべき方向を提示することであり、そのために発せられる言葉は我々の使っている言語に配慮して寄せられることはあれど、あくまで完璧ではないという前提を持った方が良いでしょう。神を孤独にしてもきっと良いことはありません。

プロジェクトにおいて「神が言っていたから」という根拠を一番に掲げることには危険が伴います。なぜなら神の言葉は不完全であり、文字通り受け取って下界の仕組みに無理やり落としこむと歪が生まれるためです。

神の言葉から我々は、神が目指す方向を汲み取るようはたらきかけなくてはいけません。これは下界の者同士の対話でも同じことが言えます。

高すぎる神の目線からは下界の仕組みや都合を知りえず、神が踏みつぶそうとしている町は見えません。

神の目指す方向にそぐわない要素は、神に正しい判断をしてもらうための材料として進言しましょう。食い合わせの悪い要素が生まれる場合は、神の目指す方向にとっての優先度を尋ねましょう。

神に媚びたり仲よくしたりしろというのではなく、我らの役割として、そして我らのためにも神に情報を与えようというお話でした。


ここまで読んでいただきありがとうございました。

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