紛争地域で深夜ラジオのDJをやるゲームの企画書を書きました。
こんにちは!
「仕様です。」(@shiyoumasayume)という名前でSNSをやっているゲームプランナーです。
普段は都内でコンシューマーゲームの開発をしており、ふわっとしたイメージを具体的なゲームデザインにおこす仕事なんかをやっています。
突然ですが、先日久しぶりに普段の業務と関係のない企画書を書く機会がありまして。
その時の役目は終わってしまったのですが、せっかく自分の企画書が手元に残ったので、まるまるnoteにアップしてみようと思います。
ゲームの企画書って何をどんな風に書けばいいのさと気になっている方への一例として参考になれれば幸いです。
表紙込みで5枚となっています。
ゲーム企画書「ラジオを止めるな!」
解説
文字を減らしたりレイアウトを工夫するとより良くなると思います。伸びしろですね!
ここからは、アイデアを紙面にまとめて人に伝えるため意識したことを各ページごとにざっくり解説していきます。
表紙
■ハードをPC(STEAM配信)にした理由
・広告や課金ではなくパッケージとして販売したかった。
・想定するゲーム内容から、PCプラットフォームの方がこの内容を好む人に届けやすいのではと思った。
■ターゲットについて
・想定するゲーム性、モチーフを好んでくれそうな人や、どの層に合わせて内容を膨らませていくかのイメージで設定。
ぶっちゃけパブリッシュ方面の知見に乏しいため、売れそうな根拠をだすというよりどの方向に膨らませていくのかという視点だけで書いています……。
(今回の企画書は「売るための設計」をそれほど重要視しないものだったという背景もあります。)
P1
■ゲームコンセプト
・「どんな立場」で「何を楽しむのか」を明確にするよう意識しています。
■ゲーム概要とサイクル
・コンセプトを達成する手段としてゲームシステム提示。
・どんなことをするゲームなのかが伝わるよう、基本サイクルがここでわかるように意識しています。
・プレイヤーは何を考える必要があるのか、どうなるとゲームクリアなのかを書いています。
・ゲームの流れがわかるとプレイの様子が浮かび、プレイヤーが何を工夫するのかがわかるとそのゲームが面白そうかどうかがイメージできます。
■レイアウト
・画面上部に見出し、画面下部にページ番号を基本スタイルとしています。
・各ページ上から下に向かって読み進めれば不足なく情報が入るよう意識。
・項目文と強調文の内容が対応するようにしています。
P2
■ゲームシステム:昼(探索)パート
・大きく2つに分かれるゲームサイクルの片方。1ページにまとめるよう意識。
■ゲーム画面イメージ
・プレイの様子が浮かばないと「面白いかどうか」「ゲームとして成立しそうかどうか」の判断がつかないため、想定するゲーム画面を可能な限り具体的に提示。
・フリー素材サイトからいくつか画像をお借りしてゲーム画面を作成。
・画像自体の雰囲気やそれっぽさよりも、プレイヤーがどんな形で情報を受け取り、どんな判断をするのかがわかることを重視。
■操作イメージ
・プレイイメージのため記載。企画書には必須の項目だと思っています。コンソール想定ならコントローラーの画像も付けていましたが、今回はクリック操作くらいなので文字で済ませました。
■プレイイメージ
・何をすれば正解で、何をすれば失敗なのかがわかるように文章を意識。
P3
■ゲームシステム:夜(ラジオ)パート
・こちらも1ページにおさまるよう意識しています。
■プレイイメージ
・何をすれば正解で、何をすれば失敗かが伝わるよう意識。
・ラジオDJとなるのがこのゲームの核なので、モチーフがどのようにシステムに落とし込まれるのかを探索パートよりも比重多めに掘り下げています。
・想像がつきそうなことや細かな演出、トークのバリエーションなどは省略して、どんなシステムで遊ぶのかに絞ってまとめています。
P4
■開始からクリアまでの展開イメージ(簡易フロー)
・IPものやシナリオ重視のゲームでない限りは、シナリオや世界観の掘り下げは最初の企画書段階では重要でないと考えています。
・が、今回はシナリオやイベント部分の情報も一部求められる可能性があったので、ゲームサイクルの肉付け程度にゲーム展開イメージを記載。
・どうすればゲームクリアなのか、プレイヤーの行動がどうルート分岐に影響するのか、全体としてのプレイボリュームに繋がっていく情報をざっくり書いています。
というわけで
紛争地域で深夜ラジオをやり終戦まで生き残るゲーム、「ラジオを止めるな!」の企画書とその解説でした。
昨年は3ヶ月ほど使いゲームを1本作って公開したり、1週間でゲームを1本作って公開したりしていたので、次はこの内容で1〜2年ほど腰を据えてゲーム開発をしてみようかと考えています。
今年の夏くらいにミニマムなサイクルで実装した体験版を公開できると最高ですね…!
(ビジュアルリソースの用意だとかリリースだとかわからないことだらけなので、もし相談に乗ってくれる人はTwitterなどで連絡をいただけると嬉しいです…)
「自分が面白いと思うものを作って、自分で人に直接届ける」というのは普段会社にいるとなかなかやれないことなので、個人開発でそういうところをやれたらいいなと思ってます。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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