女将の働き方
新しいものばかりに気を取られて
古き良き働き方を忘れてはいないだろうか。
そんな問いにヒントを。
人生の先輩をゲストに迎え、
働き方をゆっくりと考えるひとときを。
というメッセージに誘われて、行ってきました。
R Office 「昭和の社長のひとりごと」へ。
今は社長を退いているという女性。
梅の花のような色無地の着物に花の名前が書かれた帯を締めたマダム。
鈴のように明るく笑う姿とリアリストな思考。
「結局は人の心を掴まないと」という発言通り、
聴衆であるわたしも心を掴まれてしまいました。
「やろう!」と立ち上げた仕事ではなく、会社を畳むように受け継いだ仕事。
手元にあるものを取引する中で新しい商品を頼まれて
行ったこともなかった市場へ行くようになったり、
卸先の店舗を引き受けて はじめて店頭に立つようになったり。
「必死よー」という一言には
そのとき頼まれたものに応える、
「やったことがない」をできない理由にせずに
相手のために「どうしたらできるか」HOWで考えた積み重ねが凝縮されたものなのだと思います。
HOWを積み重ねたからこそ
困っていたら助けてくれる人が出てくるのだろうし
新商品に結びつくようなひらめきが起こるのだろうし。
自分を大きく見せようとせずに、
できることの中から手を付けていく。
目の前の人に応えることで仕事が展開していくという学びをもらいました。
「わたしが見ていたものは利益」なんて
さらりという一言も見るべきものに注力したという表れ。
あれもこれも、ではなくて
重要項目を決めて 自分の身の振り方を考える。
優先順位がはっきりするからこそ、
自分の行動がぶれない。
自分にできることと他者に委ねることの線を
しっかりと引いている方でした。
働き続けるためには
自分の頭で描いた計画にこだわらず
今の自分を理解し、他者に頼り
そして、目の前の人にしっかりと応えていくこと
それが自分を成長させるために必要なこと。
さあ、明日からも働こう。
あなたが仕事で大切にしたいことは何ですか?
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