ふきゅうってやつ。
怒りのレゲエパンチです。
#キナリ杯 というお題が緊急到着。
その報を聞きつけた嫁に『賞金貰えるかもしれないし書いてみれば?』と促され、久しぶりにnoteを更新してみようと思い立ちました。
『ライブハウス』について書いてみようと思います。
僕もライブハウスで働いているものですから、取り巻く現状に関して思うことはあるのです。が、特にそれについて身を焦がすような熱情で語りたい、という欲望があるわけでもないので、
『自分にとってライブハウスとはなんだろうか?』
という原点に想いを馳せた文を連ねることができれば、と思っております。
これは、端的に言うとサッカー部であります。
登場人物①ブッカー(イベントをつくるひと、自分)
顧問にあたる存在。
部員を導く存在であり、部員の成長を促す道標。
時に叱咤、時に激励し、部員の適性を見極め、その潜在能力を引き出す。
そして個々の役割と目標を提示しチームの活性化を計る。
サッカー経験者が担当することもあるが、まったくの未経験者が担当することもある。
経験者の方が良い、とも一概には言えないのが難しいところ。
経験がゆえに固定観念に縛られたり、時代の変化に適応できない顧問も存在する。過去の例では、炎天下の中で水を飲ませず、過度なトレーニングを強いることを是としたりする顧問がそれにあたる。
未経験でも情熱を持って向き合う顧問の方が良い場合も多々ある。
が、未経験かつ情熱がない場合は、ただ地蔵のように鎮座する存在と化す。
試合や練習でも決して見かけることのない、ペガサスのような空想上の存在として伝承される顧問の存在も報告されている。
登場人物②バンドマン(演奏をするひと)
部員に当たる存在。
レギュラーとなり試合に勝利することを目指し、仲間とともに自己の技術を磨くことに邁進する。
邁進しないものもいる。
ただ、『勝つこと』だけが目的ではないので、『楽しむ』ことがスタート地点であるという意味では、邁進すれば正解というわけでもない。
結果のみが目的となり、楽しくなさそうな部員は見ていて辛い。あくまでも好きでやっていることを忘れてはいけない、と顧問は伝えなければいけない。
サッカーは楽しいのである。
登場人物③PA照明スタッフ(音や照明をつくるひと)
部員が輝けるようにサポートをする副顧問にあたる存在。
決して主役ではないし、部員を牽引する立場ではないが、彼らの努力なしに部員は輝くことはできない。
副顧問次第で部員のパフォーマンスは変わると言っても過言ではない。
歴史的に、副顧問は裏方意識ゆえか愛想がない人が多く見受けられたが、現在ではポップな人種も存在する。
商売道具をこよなく愛する。
スパイクを雑に扱う部員には般若の形相で諌める。
ポップな人種でも、である。
登場人物③ホールスタッフ(受付やバーを担当するひと)
部員の晴れの舞台、試合を支える父兄のような存在。
部員や、来場する人に細やかな気配りをすることで、気持ちの良い1日を作っている。
稀に『持ち回りだから、仕方なく嫌々来てるのかな?』というくらいに不機嫌な対応をする亜種も存在するが、多くは笑顔ですべての人に接してくれるみんなのモチベーター。
部員(自分の息子)の活躍がよろこび。
登場人物④観客(イベントを楽しみに観にくるひと)
部員の日々の鍛錬の成果を観ることを楽しみに足を運んでくれる存在。
友達や家族であったり、舞台が大きくなれば『ファン』と呼ばれる人も。
部員は観客に良いところを観せたいので、多ければ多いほど彼らのモチベーションは上がる。
『俺は誰のためでもない、自分のためにやっている…』という修行僧のような部員も存在するが、観客の声援があることで、実力以上の力を引き出すことができる事例も多く報告されている。
わかっていただけただろうか?
僕は何が言いたいのかわからなくなってきましたよ。
要約すると
自分にとってライブハウスは青春群像舞台装置である、ということ。
そこにいろいろな人がいろいろな形で関わっているということ。
娯楽でもあるし、修行でもあるし、教育でもある。
もちろんビジネスでもあるのだけれど、ビジネスって言い切れないものがある。
その中でライブハウスは『サッカー部』という感覚に近い。(あくまで自分の中で)
自分は顧問として、一人一人のアーティストと向き合い、応援をする。
それに協力してくれるスタッフがいる。
答えてくれるバンドマンがいる。
だから常に勉強をするし、地蔵やペガサスになってる場合ではないのである。
ライブハウスというものが不急かどうかはわからんが、不朽だと思ってるし、普及させたい。
それを『もっと知って、好きになって』というのは少し先の話。
僕の中でライブハウスはサッカー部であるという話。
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