運動神経マイナスの私が運動をする理由

   私は2019年3月からジムに通っています。
   前職は公務員だったのでゴリゴリにデスクワークで、姿勢の悪さからくるストレートネックで頭痛をこじらせてゲロ吐いて仕事休むみたいなこともありました。そんなとき、実家の家族がジムに通うということで、いいな〜!みたいなノリでわたしも入会することに。ここまでほんと軽いノリ。ちなみに運動経験は小学校のときに6年間水泳をしてたのと、中学の部活の新体操のみ。

   私は本当に本当に本当に運動音痴で、体育のバスケでリバウンドをとって指を骨折したり、中学の新体操の大会の前日にジャンプで着地失敗して足の甲を骨折したり(その後同じ部位をもう1回骨折。これは大学入学前のオリエンテーション直前。つくづく笑いの絶えない人生)、まあまあに壊滅的な運動神経なわけです。

   そんな運動神経がゴミレベルな人でもできて、効果を実感できたのがフィットネスだった。そもそもフィットネスとは何なのか?

フィットネスとは元来は体力という意味ですが、近年は健康の維持・増進を目指して体組成(体脂肪率)の正常化・心肺機能の向上・筋力強化・筋持久力や柔軟性の向上などを行う運動のことを表すようになりました。
(厚生労働省健康用語辞典より)

   フィットネスに出会ってからというものの、それまでの自分の中での「運動」に対する価値観がガラッと変わるのを感じました。

   スポッチャでサッカーをやったらパスをとれない、50m走をしたら9秒切ることはできない、逆上がりはこれまでの人生で1度もできたことがない。夏場の水泳以外の体育の成績は大体2だった人生。

   フィットネスにはこれらのどの要素も必要なかった。運動する人の目的は人それぞれでいい。痩せたい(この目的でジムに来る人が大半な気がします)、筋肉をつけたい、自分の足で一生歩き続けたい、競技をうまくなりたい、みーんな目指すところが違う。つまり各自が考える多様な「健康」を目的に自由に運動するのがフィットネスの魅力なんです。

   ジムに3年間通う中で、わかったことがたくさんあります(全然関係ないけど3年って高校生が卒業したり、地域おこし協力隊が任期満了したり、まあまあな節目って感じの絶妙な長さですよね)。

   体は食べたものからできていること。せっかく苦労して鍛えるなら体づくりの栄養になるものを食べようと毎日頭を使って工夫するようになったこと。そして野菜を食べずには痩せられないということ。

   「いい姿勢で過ごす」という基本的なことをできるようになるにはそもそも筋肉が必要であり、地道な努力が必要であること。でもこれができるようになると生きるのがとても楽になるということ。

   運動することで疲れが取れるということ。これは特にデスクワークの時に痛感しました。凝り固まった体を一日の終わりに動かすことの大切さ。人間は「動物」なので、体を動かさないと脳もちゃんと動かなくなってくること。逆に体を動かすことで新しいアイデアが生まれてくるということ。

   運動音痴でも等しくできるのが筋トレであるということ。そのフォームを作れれば筋トレはでき、成果と「いくつになっても人は変われる」を実感できる喜び。今の努力の積み重ねで未来の自分に期待できるようになることの計り知れない嬉しさ。

   そして、どんなことも最初は先生に教わることが上達への近道ということ。パーソナルは値が張るものの、我流でトレーニングするのは難しい。そんな中、私の通ってるジムは、世界共通プログラムのLESSMILSが目玉だったのでとりあえずこれに出ることに。これをこつこつ2年半くらいやって格段に体づくりや運動に関する学習が進みました。中でも特に私の体づくりに影響を与えたのが、コアトレーニングのみに焦点を当てたLESSMILS coreと、高強度の有酸素運動のBODY ATACKです。 

   農業は体を動かす仕事なので、体が資本なわけで、いかに怪我せず翌日に疲れを持ち越さないかが勝負。そのために必要なのは、「怪我しない体づくり」と、「疲れない体づくり」だと思います(どんな仕事もそうかも)。ここからはあくまでも一農家私の経験談です。

   怪我しない体づくりに必要なのは筋トレとストレッチ。地道にLESSMILS coreを2年半やって体幹トレーニングをしてきたことで、20キロの資材を持ったり、中腰での仕事が多くても、1度も腰を痛めたことがありません。ゲロ吐いてた肩こりも完全に克服。
   そして、BODY ATACKをしてきたことで肺活量+筋持久力が自分でも分かるほど上がって、29年間生きてきた中で今が1番体力ついて、(体重とかではなく)1番体が軽いです。あと、「大体のことはBODY ATACKよりはキツくない」っていう謎のタフさが身についた。

   これだけ私の肉体改造に大きな影響を与えたLESSMILSですが、この3月でずっとお世話になったインストラクターの方が、次の仕事に進むショックで久しぶりにnoteの執筆をしてるのです。そう、これまでの長文は全て彼に向けての圧倒的感謝を述べた、いわば「卒コン後にオタクがテンション最高潮になって推しに向けて記す謝意と、俺と推しの歴史」のようなものです。

   体の仕組みや筋肉のこと、筋トレの仕方、そして運動音痴でも体を動かすことの楽しさを、たくさん教えてくれてありがとうございました。
   豆類を食べることの大切さも学びました。体がデカいことは努力の賜物であり素晴らしいということを、あなたの体をみて日々思い知らされました。正直めちゃくちゃさみしい!!先生のレッスンを中心に日々の予定を立ててました!!でもお世話になったので絶対応援したいし健康とご多幸をお祈りしてます!!まだジムに在籍してる間にたくさんご本人に伝えたいと思います。

   推しは推せる時に推せ。愛は伝えられる時に精一杯伝えよう。そして今日もジムに行こうな。

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