見出し画像

永平寺をじっくり見て来た話。

コロナ禍の永平寺

永平寺の入口に立ち、ほのかな緊張感が感じられます。
背筋を伸ばさずにはいられません。

しとしと降る雨。
森の静けさと、お香の匂いに心が癒されます。

ここは通用門。
通用門は参拝者が通る、いわゆる一般観光客の入口になります。
10数段の階段を上がって門をくぐると
永平寺山内に入っていきます。

ここで拝観料500円を払います。
団体割引はありません。
つまり団体で入るような観光地ではなく、
修業の場を見せて頂くということだと認識します。

画像1

お寺もコロナ対策は徹底

コロナ対策もしっかりされていて
入り口には感染防止についての立て看板。
目の前には体温検査の為の大きなモニターがあり
画面に映った拝観客の体温が表示されます。
近代的で驚きました。

座禅体験を希望して、前のめりに職員さん(禅僧さんではない)に聞いたら
なんとコロナの影響で座禅の体験は中止されていました。
2020年2月から体験を中止にしているのだそう。
残念ですが、また次回。

画像2

「お坊さん」ではなく「雲水さん」

入り口の大きな建物、吉祥閣に入ります。

順路に従って進むと畳敷きの広間があり、
ズラッと並んだ椅子の先の壁には大きな境内の地図と、
傍らにお坊さんがいて、直々にそれぞれの建物について説明してくれます。

永平寺にはリアルタイムで修行されているお坊さんがいて
案内をしてくれていたり、境内を掃除している現場を
普通に見ることができます。

このお坊さんを「雲水」とよびます。
これまで何気に雲水さんと呼んできましたが
雲水とは禅宗の修行僧のことを指すのだと説明してもらいました。

調べてみると、雲水の語源は
「行雲流水(こううんりゅうすい)」
“雲のように行き、水のように流れる。”から来ていて
行方の定まらない遍歴修行、行脚修行をすることから雲水という言葉が生まれているそう
です。

雲水の言葉が当てはまるのは禅宗の修行僧だけなので、
雲水さん=禅宗なんだ。ということが分かります。

説明してくれた若い雲水さんは、
こうやって説明するのも修業の一つで日課と仰っていて、
すごく丁寧に分かりやすかったです。
何度も説明してくれるから頭が下がります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?