【ノベルゲ感想】紙の上の魔法使い
冥契のルペルカリアが完読した後、次はどんなゲームをやり始めようかなと思って、積みゲーリストを見て、考えた末、このゲームにしました。始める前に、たくさん調べたけど、あらすじとかキャラの名前とか。調べる途中、このゲームはメーカーの処女作と知っていて、なんか好奇心がもっと湧いてる気がします。(笑)
やる日:12/7-12/22
合計時間:41hrs
世界観
世界観は凄く作られた。もし本自体が語り部になると、どうだろうか、何が起こるかという問題が頭に浮かべさせた。現代の特徴と中世、幻想的な雰囲気もバランスがある。そして、汗牛充棟。
テキストの書き方、語り方
プレイする途中には、偶々誤字があるけど、社内のゲームと比べたら、水葬銀貨ほどあまり多くない。誤字は熟読した限りそんなに深刻じゃなくて、ほとんどはよく間違える言葉の方だ。例えば、嘘を付く→嘘を吐く。
それでも、かなり面白い書き方と語り方を持った。なんか読者がストーリーに感情移入させやすいし、没頭できた。
登場人物
各キャラクターは普通に見えるけど、しかし、メーカーの印象的ものになれるのはキャラクターの性格でした。以前に完読した冥契のルペルカリアとも一緒でした。妹キャラは甘える系じゃなく、よく主人公に対して嫌味を持って、悪口を浴びせることです。
伏見 理央
雑用係で、幼い頃から主人公のこと好き。道理でなんか幼馴染のように見えました。性格は天真爛漫のおかげで、ルートを進める度に望郷の念を抱かせました。
月社 妃
主人公の実妹。ゲームを通して甘々系を望んだら、違います。このゲームの妹系キャラみんなは性格が捻くれます。(笑) 進める度に、悲観的な言葉を主人公に言い出します。御園生メイの魅力な声が相俟って、妃の性格、雰囲気が妖艶でいつも不思議だと感じました。
遊行寺 夜子
毎日、ずっと図書館にひきこもり、汗牛充棟な所に囲まれて生活する少女。夜子と出会った時は、凄くツンツンと思いました。但し、分岐を少し過ぎる時、夜子の成長がとても顕著でした。終盤は最初ほどあまりツンツンじゃないけど、可愛かった。
日向 かなた
主人公のクラスメイト。やり終えた限り、かなたは一番真面目で、迅速果敢に解決すると思います。ルートに入った時、彼女のものに対しての賢明な判断、真摯に振る舞うことも見えます。花澤さくらさんが担当することが相俟って、天然、且つ本気なキャラに合うんでしょう。
総評
デビュー作のわりに、よく出来ていた処女作でした。ストーリーの展開は時には真剣になり、時には緩やかになりました。なんか緩急自在みたい。伏線は共通ばかりか、分岐点、接続の部分もそれぞれをしっかりと張って回収できます。熟読玩味する甲斐がありました。各ルートの終盤とTRUE ENDはなんか夢幻泡影で儚くて感動しました。
ゲームの佳境に着く時、キャラクターの成長が著しく見えます。自分に対しての恐怖、臆病を貫いてそれを対峙してきた志が段々と顕現されていると感じさせます。
ちょっと残念だと思うのはゲーム内にはOPもEDもなかった。特にED、なんか残念だなと思って、せっかく終わったのに、EDがない?!くらい感じます。EDを観たい!!
妹要素がある幻想的で、シリアスな物語が好きなら、このゲームをやってみてください。
VNDBでの点数:8.2/10
エロゲームScapeでの点数:84/100
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