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【番外編】金髪女とヒゲロン毛が行く!〜仕立屋と二万頭の蚕達と羽化〜

2018,06,25 ユカリ(金髪女)
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※今回は成虫の姿、蚕蛾が登場します。
しかも羽化する写真が多々あります。
虫が苦手な方は気合いを入れてご覧ください。
絹にならない、違う生き方をする蚕の行く末を
是非とも、ご覧ください。
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【過去の観察記録】
金髪女とヒゲロン毛が行く!〜仕立屋と二万頭の蚕達〜1日目
金髪女が行く!〜仕立屋と二万頭の蚕達と空海〜2日目
金髪女が行く!〜仕立屋と二万頭の蚕とシックスセンス〜3日目
金髪女が行く!〜仕立屋と二万頭の蚕達と試食〜4日目
金髪女が行く!〜仕立屋と二万頭の蚕達と悟り〜5日目6日目
金髪女が行く!〜仕立屋と二万頭の蚕達とフォロワー数〜7日目8日目
ヒゲロン毛が行く!〜仕立屋と二万頭の蚕達と快適空間24時〜9日目
金髪女とヒゲロン毛が行く!〜仕立屋と二万頭の蚕達と極楽浄土〜10日目11日目
金髪女が行く!〜仕立屋と二万頭の蚕達と愛情の注ぎ方〜12日目
金髪女が行く!〜仕立屋と二万頭の蚕達とあたしの母性〜13日目
金髪女が行く!〜仕立屋と二万頭の蚕達と宇宙〜14日目
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二万頭の蚕達は絶賛繭制作中により変化は特にありません。
繭をつくるプツプツプチプチいう音も
どんどん静かになってきています。

なので、また大きな動きがありましたら
記事にいたしますので、お楽しみに。
次は繭を収穫、否、収繭が待っています。

今日は大音で育てている蚕たちとは
ちょっと違う話を書かせていただきます。

今月の15日あたりのこと。
蛹が生きている繭を家に持って帰り
羽化して蚕蛾に会いたいと目論み日々観察。

大音のお母さん達には
「10日くらいで繭から出てくるよ」
と言われ、毎日様子を見ていたのですが...

途中、繭も動かないし
「もしや、絶命してしまったのか !?」
「蚊取り線香たきすぎて殺してしまったのか... 」
そんなことを思いながら過ごしていたのです。

そうしたら、な、な、なんと。
昨日の朝、繭がモソモソ動き何か液体が出ていたのです!!
本当に10日!!すごい!!!
(動画の静止画のためちょいと画像が粗めです)

この状態にいづいてから10分くらい経った頃でしょうか。
頭が出てきた!!!!!!!!!!!

この液体は酵素のようで
くっついて固まった繭をほぐしながら出てきます。
ほぐすので、糸を切らずに出てくるという
スーパーミラクル高等テクニックな超絶技法!
しかし、絹の糸にするには大事な蛋白質も溶かしてしまうので、糸としては使えないらしいのです。

頭が出始めたら早い早い。

わぁああ!出てきた!!!!!!!!!!!
必死に出てきたことに感動です。
一部始終見ていたあたし達は
雄叫びをあげながら大興奮しまくり。

動画は仕立屋のinstagramとfacebookで見れます。
instagram→ 羽化の様子
facebook→ 羽化の様子

よく見ると顔は
「風の○のナウシカ」に出てくるテトです。
蚕はオームだし、蚕蛾はテト...
おぉぉ、ナウシカは蚕の要素満載。

モスラの要素もありつつ
でもテトの方が個人的には好きです

石井(ヒゲロン毛)は可愛くて可愛くて堪らないらしく
ずーっと話しかけています。
指に飼い慣らしながらパソコンをぽちぽちしています。

そして、羽化してから気がつきました...
「どうやって育てればいいのだ!!!!」

そんな時はグーグル先生に聞くのが一番。
そうしたら悲しい現実が待ち受けていました。

蚕蛾は家畜化された昆虫で口もなければ
羽があっても飛ぶことのできない運命。
交尾をすることが一番の目的という人生を送ります。
交尾をしたら1、2日で命が尽きるそうです。

そして、羽化してから気がつきました...
一匹しかいないということに。
なので彼には交尾をさせてあげられません。
その代わりにあたし達の渾身の愛情を注ぎます。

この蚕蛾の名前は(命名)オオトちゃんです。
彼の人生は短いですが、一緒に生きていきます。

もし産卵したとすると...
カイコの産卵数は約500~700個。 
約3日間、産卵するとのこと。

そうやって蚕の命を繋げてきて
人間がその命をいただいてきたのです。

↓羽化した後の繭。

人生で二回だけ尿を出すそうです。
多分のその尿の色で繭は茶色くなっています。


そして、気がつきました。あたしは確実に、
蚕博士?養蚕博士?絹博士?になってきている、と。

昨日と一昨日で仕立屋にこの夏インターンにくる予定の
ピチピチな少年カズが長浜視察にきたので
養蚕の現場を案内しました。

(あたしと干支が同じだった...一回り下です。
そう思うと、あたしもオトナになったなと実感します)

カズにここはどういうところで
養蚕とは、絹とは、糸取りとは...等々話をしました。
「お、あたしめっちゃ詳しくなってる」と実感。

この得た知識と現場のことを
もっと多くに人たちにも知ってほしいと思った
そんな梅雨の晴れ間の夏の前の日ことでした。

以上、番外編でした。

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