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【街角のイノベーションファイル①】日本初のホスピタル・クラウン「大棟耕介」。という話。

noteユーザーの皆様

こんにちは。
下町書房です。

先日、発刊した弊社の書籍
「街角のイノベーション なぜ、人は挑むのか」で
イノベーターとして取り上げた方々について今日から8日かけて連載をしたいと思います!
写真とあわせて簡単に書籍の内容をお届けいたします!
お付き合いください!


イノベーションファイル① 大棟耕介

今日はお一人目の大棟耕介さんについでです。
大棟さんは日本ではじめてホスピタル・クラウンというお仕事をはじめられた方です。

皆さんはホスピタル・クラウンをこ存知でしょうか。
ホスピタル・クラウンとは小児科などをまわって、
子供たちを楽しませるクラウン(道化師)です。

大棟さんの取り組みはフジテレビのテレビドラマや絵本になったりもしています。

【大棟さんプロフィール】
有限会社プレジャー企画 代表取締役社長 クラウンKケイ 道化師  NPO法人日本
ホスピタル・クラウン協会理事長 愛知教育大学 非常講師 世界道化師協会事務局長。
筑波大学を卒業後、鉄道会社に就職。在籍中にクラウンの勉強をはじめ、プロに転身。有限会社プレジャー企画の社長を務め、現在もクラウンKとして活 、総勢約40名のクラウンチーム『プレジャーB』を率いている。道化師の世界大会WCA ( World Clown Association ) のグループ部門で金メダルを受賞。また、クラウンが小児病棟を訪問し、子どもたちに笑顔を届けるホスピタル・クラウンの活動にも取り組む。


「空気」のイノベーション

大棟さんのインタビューで印象に残ったのは
「ムダって、ムダか?」という言葉でした。

どういうことかと尋ねると、
ムダだ、なんだ、と言われることは世の中にたくさんあるが、それは本当にムダなのか。と大棟さんはいうのです。


以下、そのまま大棟さんの言葉です。

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かつて九州の炭鉱にはスカブラと呼ばれる人たちがいたんです。語源は方言で『仕事も好かんでブラブラ』です。彼らは石炭を掘らずにお喋りしてまわったり、お茶汲みしたり、一見重要じゃない役割を担っていました。
ある日、業務改善で彼らの役割を廃止するということになりました。
すると、かえって作業効率は下がって、場の空気までギスギスしだしたって言うんです。
つまり、一見ムダだと思えたことが実はものすごく重要で全体の潤滑油になっていたわけです。
それぐらい「空気」というのは大事で、無視できないものなんです。
きっとスカブラの人々がつくっていたのは心の余白で、それがなくなってしまうと人間は途端に苦しくなってしまうんだと思います。
だから僕もそんな風に常に空気とか人の心を扱える人になりたいと思っているし、その道を突き詰めたい。
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この書籍で最初に取材したのが大棟さんだったのですが、本当におもしろい方でした。
書籍では空気のイノベーションとしましたが、
大棟さんが何がイノベーションだったのかというと「ムダに挑んだ」ということです。

ムダって本当にムダなのか?と疑問に思う。
そして、その疑問に対して自分なりの答え探しをする。
という誰にでもできるわけではない挑戦をしているという点において大棟さんは革新を起こしました。
さらにそれを大棟さんひとりではなく、今は自分の後輩となる若手育成も日本で唯一行っているのですから驚きです。


取材を通して会社の社長であり、クラウンでもある大棟さんから強い意志を感じることができました。

もちろんこの記事にしているのはごく一部ですので、
気になる方はぜひ書籍をチェックしてみてください。


また、次の記事で。



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