【コラム】理数系科目が苦手なみんなへ、僕の視界共有
こんにちは。今日は数学の解説や数学コラムではないですが、ふと感じることがあったので更新したいと思います。
理数系科目が苦手なみんなへ。正直言って僕はずっと理数系科目が好きだったので、正確にその気持ちに寄り添うことはできないかもしれません。ただ僕が見ている世界を共有することで、ちょっとでも理数系科目への興味が湧いてくれたら嬉しいなと思い、先日あったことを共有したいと思います。
先日フッ素加工された鍋を水で洗っていた時に、この写真のような状態になりました。水量は深さ約5mm、鍋の内径はおよそ16cm です。
水がこのように窪みを保った状態になるのが非常に興味深く、どこまでこの窪みを小さくできるか挑戦し、窪みが崩れる前に撮られた最後の1 枚が次の写真です。蒸発量を無視すれば、1 枚目の写真と水量は変化していません。
写真と同じ状態を単なる平底の皿などで試そうとしても、簡単に底面全体に水が広がってしまいます。一般的に、コップなどに溢れんばかりの水を入れたときにコップの縁の高さよりも上に来るまで水が注がれても、表面張力と呼ばれる作用によって何とか零れない状態を保つことがあります。このとき水分子同士の強力な水素結合によりコップの外側に零れ落ちるのを防いでいるわけですね。
フッ素加工された鍋では外周側の水分子が窪みへ流れ込もうとする水分子を外周側へ引っ張ろうとする効果が顕著に表れているように感じられたので、この写真を撮った後、すぐにフッ素加工なるものの詳しい仕組みを調べてみました。
そして分かったのは、いわゆるフッ素加工された部分は非常に極性が小さいために極性分子である水分子との間に働く引力が非常に弱いようです。
(より厳密な説明をしようとする場合,フッ素加工面と水の間だけでなく、空気部分との引力も本当は考えなければいけないみたいですね.)
日常の非常にくだらない(と世間一般では言われそうな)些細な現象も、詳しく見ていくと思わぬ学術的な内容を含んでいることがあります。
むしろこの世の全ての現象は軽んじて見て良いものなど無いのかもしれま
せん。五感で捉える様々な情報を、何でも「面白いなぁ」と捉えるセンスを磨いていきたいと思わされます。
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■自己紹介
■国公立大学の数学問題を、思考法を含めて解説しています。
■受験勉強に役立つ、数学コラムを投稿しています。
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