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【映画を見た1】窮鼠はチーズの夢を見る

こんにちは。先日ふと家映画鑑賞をしたらハマりかけているししどです。

このブームが続く限り、映画を見た感想や考察などを綴っていこうと思います。

今回見た作品は”窮鼠はチーズの夢を見る”です。

<目次>
1.映画のあらすじ
2.感想
・ヤキモキしすぎて机を叩くかと思った(ネタバレ極力なし)
・みんな言ってるけど濡れ場すごかった(ネタバレなし)
・演技と演出の細かさにグッときたシーン(ネタバレあり)
3.考察っていうほどでもない(ネタバレあり)

1.映画のあらすじ

前提として、R15+のBL作品。

不倫をしている既婚サラリーマン・恭一と、大学時代の後輩で恭一に思いを寄せている今ヶ瀬が、離れたりくっついたりする波乱の愛の物語。

現在探偵として働く今ヶ瀬が、恭一の妻からの浮気調査の依頼を通じて恭一の不倫を知ったことで物語は動き始めます。

恭一のセフレ、元カノ、今ヶ瀬の今彼?、恭一の直属の部下の女の子も出てきて…


2.感想

・ヤキモキしすぎて机を叩くかと思った(ネタバレ極力なし)

まず、全体を通して思うことは、私的にBL作品としての満足度よりも登場人物に対するもどかしさの方が勝ちました。

(不倫している時点で、ですが)恭一が相当好き勝手やるので、「恋愛は一途でなんぼだろ!」派の私としてはヤキモキする場面も結構ありました。

「BL関係なく、人を本気で好きになったことある人なら(物語の良さが)分かる」みたいなレビューも散見されますが、人を本気で好きになったことがあるからこそ恭一の自由気ままな言動にイライラしておりました…

裏を返せば、いわゆるノンケを扱うBL特有の「本当に男とくっついていいのか?」的な心情の揺れ動きは思う存分楽しめると思います。

私自身、そういったBL特有の葛藤は楽しめる方ですが、それを上回る好き勝手具合だったということです。

あと全体的に間が多いので、心情を感じ取って読み取るのが苦手な人は「はにゃ???」で終わってしまいそうな印象です。

考察が好きなタイプのオタクはどんどん見てほしい所存。


・みんな言ってるけど濡れ場すごかった(ネタバレなし)

映画を見終わった後にレビューを見たのですが、みんな言っている通り濡れ場がすごい。

R15+で足りるの?っていうくらいリアルなので、誰かと一緒に見るなら人は選んだ方が吉ですね。

前述した通り、BL作品としての満足度は足りなかったけど、大倉忠義・成田凌を楽しむ作品としてはよかったと思います。


・演技と演出の細かさにグッときたシーン(ネタバレあり)

シーンごとに見ればBL好きとしてグッとくるシーンも多くありました。

恭一が知佳子と離婚した後、一緒に生活していた今ヶ瀬が恭一の家から出て行った翌日。自炊してたはずの恭一が、今ヶ瀬に料理してもらっていたからか一人になった途端出来合いのお弁当を食べていたシーン。

今ヶ瀬が生活の一部になっていたんだろうなと思うとヒュー!という感じです。

更に、今ヶ瀬の誕生日プレゼントに恭一がワインをプレゼントするシーンと、恭一の「来年もまた買う」というセリフ。

「来年も誕生日プレゼントを買ってあげる」っていう発言は、実質「来年の誕生日も一緒にいようね」ということですよね。

カップルだったら当たり前の状況かもしれませんが、大学時代から苦い思いをして当たり前なんて程遠かった今ヶ瀬がそんなこと言ってもらえた日にはもう……赤飯炊いちゃう!!

よほど嬉しかったと思いますし、それを表す表情の細かさよ…最高でした。

あとは、初めて二人が体を重ねた翌日、恭一が少し足腰を引きずって歩いていたのも演技が細かくていいなぁと思いました。


3.考察っていうほどでもない(ネタバレあり)

最後、なんで二人はくっつかずに終わっちゃったん…?と、見終わった直後は思いました。

時間をおいて考えた結果、「”明日別れ話をする”という恭一を信じられず、今まで同様に気を引くために自ら姿を消した今ヶ瀬」と「たまきとの婚約は破棄するけど一人になって”待っていたい”と言う恭一」は一生交わらないのかな、と思いました。

だってお互いがお互いの帰りを待っているから。

波乱を経て、結局結ばれなかった二人の切なさみたいな感じの結末なのかな。

映画で描ききれなかった物語の向こう側で、二人が本当に幸せに結ばれてくれ…。

余談ですが、恭一はもちろん、どんなに見放されても恭一のところに戻ってきたうえに結局体を求める今ヶ瀬を含め、私はほぼ全ての登場人物に「おいなんでだよ!もっとまともであれよ!」と内心ツッコミを入れましたが、唯一たまきだけはギリまともだったんじゃないかと思うわけです。

たまきちゃんよ、どうか幸せに…。


自分の記録、文章を書く練習として、衝動的に映画を見た感想などを綴ってみました。

今まで全然映画を見てこなかった人生なので、見たら記録していきたいな、なんて。

ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございました。

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名古屋を中心に活動するラッパー、もといエンターテイナーです。