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フィロソフィー

シシ七十二候 のフィロソフィーが変わりました。

「模索とバランスによる洗練」

根幹は変わらないのですが、今の私たちのスタンスを言葉で述べるとしたらこう言おうと思いました。

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存在し継続していくということは社会との繋がりが大前提であります。社会に対し私たちを伝えるツールとして言葉を用い、短い言葉に乗せて伝えるとしたらこれ。というのをフィロソフィーとするとするならば、シシ七十二候として、偏らないスタンスを保ち、模索し続ける中で洗練の形を発見したい、そういう姿勢で参りたいと思います。

バランス感覚はセンスでもあると思ってます。「模索」「バランス」「洗練」はそれぞれがそれぞれに影響し、綺麗なトライアングルでありたいと思うので、そうあれるよう、日々自分に問いかけ過ごそうと思います。

シシのスタート時、私たちの商品といえば、和蜜と、その和蜜とオーガニックハーブで作ったスキンクリーム(No.71)でありました。No.71が私たちの想いの詰まったプロダクトであることは今も変わりなく不動です。スタート時はその思いがブランドの方向性に対し70〜80%を占めていたかもしれません。まだまだ、あーゆう風に成長させたいとか、既存のブランドを未来の自分たちと重ねたりして自分たちの「やり方」を「模索」しておりました。

そこから生まれたのがスタート当初の「たとえば、あなたの肌を守るものは自然も守るものでありたい」でした。この「たとえば」という言葉に、まだ何者となるであろう自分たちが象徴されていたということです。

スタート時からこれまで、私たちに対する人々の反応は様々であったかと思います。いかに多様性に富んでいるかを学ぶことができました。それは決して後ろ向きなニュアンスではないのです。何をやっている方達ですか?と聞かれた時に、一般的には自分たちが扱う商品があり、それを取り扱う業者であると説明するわけですが、No.71はスキンケア商品であるので、「コスメを売っております。」というのがある意味正解といえば正解です。自分としては、「コスメブランド」です。と言った途端に違和感を感じ、それでは蜂蜜を売っているから「養蜂業」かといえばそれも違う。一番よく使うフレーズは「自分たちで採った蜂蜜を使っていろんな商品を開発、販売しています。」というものですが、本当にそうか?それを私は売っているのかい?と自分に問いかければ「NO」と心が言います。

私がやりたかったことは、今も一貫しており、目の前のプロダクトのクオリティはもちろん、その背景にあるストーリーに価値のある、そこにフォーカスし、重きを置いたプロダクトを通うじて、そのプロダクトから発せられる何かしらのメッセージにより、使用する方々の心を少しでも温かみを持って揺りうごかすことができるか。その暖かく優しい感染によって、巡り巡って、人が自然と寄り添って生きるとはどういう形かを、それぞれの皆さんの感性で模索するちょっとした動機になることができないか。に対する挑戦です。

その心を揺り動かす価値とは、私たちの「模索」という行為と、バランス感覚にかかっていると考え、そこから絞り出た、鍛錬された感性が、洗練となり独自の世界観が作られ、それによって、ようやく私たちのプロダクトは人々の心を打つ存在へと羽化するはずである。と信じているのが今の自分たちなのだと思っております。

私にとっては、存在することは模索し続けることです。私が何かをするとき「模索し続ける」ということをなくしては何も形作ることはできません。今の私たちの体から発した言葉で作りました。

・・・が、結局、「誰にでもわかる短いフレーズで、何者か説明せよ」という問いの答えは、まだわかっていません。ですので、これからも何をやっているかわからないと言われる日々は続くのです。。。そのような中であっても、感覚で捉え、説明せずとも理解してくださる方も一定数いてくださり、そんな方に出会えた時は運命を感じずにはいられません!

とわいえ、「わからない」という方がいらっしゃるのは当たり前なのです。こちら側で、己が何者かをちゃんと説明できる言葉を用意できずにいるのですから。

今のフィロソフィーよりも、己が何者かを伝えられるフレーズが降ってきた時、また私たちのフィロソフィーが塗り替えられると思います。

★つい最近、ブランドリーフレットを増刷したため、リーフレットのフィロソフィーは当分以前のままてございます。。

そんな私たちですが、新たなフィロソフィーを掲げた私たちシシ七十二候をよろしくお願い申し上げます。



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