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【読書メモ】『NO RULES: 世界一「自由」な会社、NETFLIX』

今回は同社CEOのリード ヘイスティングスさんとエリン メイヤーさん共著の『NO RULES: 世界一「自由」な会社、NETFLIX』です。

要約

●Netflixはどうやって190カ国で2億人を獲得できたのか? 共同創業者が初めて明かすNetflixビジネスとカルチャーの真髄。
【Netflixの「脱ルール」カルチャー】
*ルールが必要になる人材を雇わない
*社員の意思決定を尊重する
*不要な社内規定を全部捨てよ
*承認プロセスは全廃していい
*引き留めたくない社員は辞めさせる
*社員の休暇日数は指定しない
*上司を喜ばせようとするな
*とことん率直に意見を言い合う
――新常態の働き方とマネジメントが凝縮

【内容紹介】
DVD郵送レンタルからスタートしたNetflixは、動画配信サービス、コンテンツ自社制作、スタジオの内製化・グローバル化と、創業から20年以上のあいだにめまぐるしく「ビジネスモデルの破壊」を繰り返し、世界のエンタテインメント業界とテクノロジー業界両方を牽引する稀有な存在に成長を遂げた。この急成長を支えたのはNetflixの独創的なカルチャーである。「普通じゃない経営手法」で世界一成功している企業の「自由と責任の企業文化」を、共同創業者自身の言葉で初めて明かす。
* * *
2000年初頭。Netflixの共同創業者2人マーク・ランドルフとリード・ヘイスティングスは、ブロックバスターの本社にいた。
当時の同社は年商60億ドル。業界の雄であった。それに引き換え、2年前に起業したちっぽけなベンチャーのNetflixは、ウェブサイト経由でDVDレンタルの注文を受け、郵送するサービスをしていた。社員は100人、会員はわずか30万人。事業は順調とはいえず、その年だけで5700万ドルの損失を出す見通しだった。なんとかブロックバスターと手を組みたいと、何カ月もブロックバスターのCEO、アンティオーコに連絡を取り続けた末にやっと実現した面談だった。
* * *
創業者2人はアンティオーコCEOにこう申し出た。
「ブロックバスターがNetflixを買収してくれれば、オンライン・ビデオレンタル部門の『ブロックバスター・ドットコム』を立ち上げて運営する」。
アンティオーコは熱心に耳を傾け、何度もうなずいてから、こう尋ねた。
「それでブロックバスターはNetflixにいくら払えばいいんだい? 」
だが5000万ドルというこちらのオファーを聞くと、CEOはきっぱり断った。マークとヘイスティングスはしょんぼりと会議室を後にした。
その後、2002年に株式公開したNetflixは、全世界2億人の会員を持つ大企業に成長した。一方のブロックバスターは、DVDレンタルからストリーミングへという時代の変化に適応できず、2010年に破綻した。
* * *
Netflixは特別な会社だ。そこには「脱ルール」のカルチャーがある。
社員の「能力密度」を高めて最高のパフォーマンスを達成すること、そして社員にコントロール(規則)ではなくコンテキスト(条件)を伝えることを最優先している。そのおかげで着実に成長し、世界と社員のニーズ変化に機敏に対応できている。
だが、本書共著者で、企業文化の研究で名高い経営学者エリン・メイヤーの目には、Netflixカルチャーはマッチョで、対立を煽り、攻撃的なものに思えた。いかにも人間の本質を機械的かつ合理的にとらえる技術者が創った会社、というイメージだ。
* * *
だが、Netflixは大成功している。本書がその謎を解き明かす。

amazonレビューより

メモ

・リーダーの目標は最高の同僚で構成される職場を作ること(能力がない人、話を乱す人を排除することで生産性が上がる)
・4Aを活用した率直なフィードバックで人材派傑出する
→4A:
AIM TO ASSIST  相手を助けようという気持ちで
ACTIONNABLE   行動変化を促す(改善策まで提示)
APPRECIATE     (受け手が)感謝する
ACCEPT OR DISCARD 取捨選択(受け入れるかは自分次第。嫌なもの受け入れない)
・凡人10人雇うより、スペシャルな人材に凡人10倍の給与を。
・業績連動型賞与はNOGOOD(ベース給を上げることで優秀な人材を採用できる)
・メンバーに意思決定を持たせる 「上司を喜ばせようとするなという同社のカルチャー」
・退職を本気で留意するスタープレイヤーを探す
・コントロールマネジメント→ミスを防ぐ コンテキストマネジメント→イノベーション

同書より

感想

the外資環境の話のため、日系企業にそのまま当てはめることは難しいかもしれないが、「個の力」で勝負する組織を作るには、レイオフと高いベース給の2つの条件は確かに必要に感じる。むしろこれができないのであれば、優秀な個で戦う組織は作れないかもしれない。育てた時点」で排出するだけでの、人材排出クラブになてしまうかも。



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