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〇〇×△△×□□=激レア!!!

 単独でレアな体験や経験は私には思いつきません。
しかしながら、いくつかを組み合わせれば、私と全く同じことをやっている人間はまずいないといってもいいのではないでしょうか。

○大学受験に失敗し、多浪、社会人経験を経てアメリカ留学
○医学部学士編入を経て医師に
○地元の消防団に所属
○一冊も売れないオンラインブックストア店主(もはや売る気すらなくなった!?)
○息子が初めたのをきっかけに、人生三度目の空手白帯

 私はかつて、自分は没個性的で、何の取り柄もなく、『普通』だと考えていました。
 しかしながら、海外留学や様々な経験を経て
日本人としての『普通』は国際的では『普通』ではなく、家庭内の『普通』はよその家庭では『普通』ではなく、自分の『普通』は家族の別メンバーにとってすら『普通』ではないことに気づきました。

 書類や宿題がめんどくさくて後回しにしちゃうのも、甘いのが好きなのも、悩みがあると眠くて仕方がなくなるのも、自分にとっての『当たり前』は必ずしも他人にとっての『当たり前』ではありません。

 目立たなかったり、人気がなかったりすると、さらに自分は没個性的でどうしようもないと考えがちですが、目立っていたり、人気がある人が自分より優れているとも限りません。

 私の場合は、医師になった後も、人格や能力を否定するような言葉を受け続けた時期があったので、自分に自信を持つことができませんでした。

 完全に自分を否定しきった後、どうしようもなくなって自分の存在を否定する人間達に開き直って対峙したところ、全てパワハラだったと謝罪を受けました。

 今でも自分に自信がもてるといえる程ではありませんが、少なくとも『周りより劣っている』と思うことはなくなりました。
 周りの評価を気にすることも一切なくなりました。というより気にし続けてきても一向に状況はよくならず、その多くがパワハラだったと言われ、気にするのがバカらしくなったというのが実際のところです。

 昔の自分も、今の自分も性格や基本的な言動で違うところはそれほど多くありません。
 但し、昔は角が立つと思って、言わなかったところを、最近では言うときはしっかり言うようになりました。
 こちらは『言わない』でいるのに、相手からすると『言えない』と思われると、高圧的な態度や威圧的な態度に出てくる人は少なくありません。

 『言うべき時には言う』態度の自分に少し違和感を覚えつつも、そうするようにしてから、人生がかなり楽になった気がします。

 また、『言うべき時に言う』と、海外留学の経験からか、『日本では〇〇』みたいなことを言ってくる人間もいます。
 海外留学の後に、言いたいことを言わず、パワハラ的状況を必死で耐えてきたのは他でもない私自身です。
 そんな時、周りは『空気を読んで』一切助けようとはしてくれませんでした。そればかりか、ニタニタ馬鹿にしたような態度をとったり、実際にひどい言葉をかけてくるような人間も少なからずいました。
 これは医師ばかりでなく、ナースや事務なども含めたあらゆるスタッフに及びます。
 ところが直接的な加害者がパワハラを認めたとき、そんな周りの誰もがとった態度は『我関せず』でした。
 そしてそんな人達はこういうのです。「仕方ないだろ。みんなそんなに強くないんだから」
 みんな強くないからという理由で、最も弱い立場にいる人間をさらに苦しめていい理由にはなりません。

 とは言っても、アメリカ留学は『言いたい時に、言いたいことを言える』きっかけと能力を与えてくれたのかもしれません。

 誰もがオンリーワン。本当にそう思いますし、些細なことでも様々な経験を積み重ねるだけで、激レアな存在になれることは間違いありません。 

 言いたい時に、言いたいことを言い、弱い立場にいる人に手を差し伸べられるように(過去の経験から、それは自分自身を守ることにもつながると考えます)、これからも些細な経験を積み重ねていきたいと思います。

 

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