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お香づくりの準備は地道に【京都しるべのあれやこれや】


まだ慣れないご挨拶

どうも京都の香類職人です。
最初の挨拶がまだ定着せずコロコロ変わっていますが
ご了承ください。

香類ってなに?

「香類職人」というのは勝手に作ったものですが
お香だけでなく、匂ひ袋やお香絵、お香のアクセサリー京KOU
などお香関連商品を制作しているため「類」となっています。

本日のお話は

さて、この記事ではタイトルに書かれている通り
お香づくりの準備
について少しお話します。

しるべの路の香類の特徴

しるべの路で作っているお香を始めとした香りづくりには
いくつか特徴があるのですが、今回の記事に関連する特徴として
2つほど紹介します。

①賞味期限切れのお茶を活用

これが現在一番大きなうりになってます。
厳密にはお抹茶以外の茶葉の場合賞味期限というのは
あってないようなものらしく
飲むと香りが新しいお茶よりも薄くなるようです。
ただ、賞味期限があってないようなものと言われても、
意外と飲みきれずに捨ててしまう経験をお持ちの方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

②果物の皮・葉・花びらを活用

またお茶以外にも、天然素材にこだわっています。
自家栽培したり、頂いたり、たまに購入したりしている
・レモンや柑橘系の果物の皮や葉
・カモミール、ミントなどの香草類
・バラ、クチナシなどの花びら
などなど
将来的には、京都以外でも、
その地域のシンボルとなっている草花などを活用して
その地域の香りを作るお手伝いができたらなと考えています。

お香の材料のこだわり

このようにお茶や天然素材にこだわっているため
香りがキツくなく、お部屋に染み付きにくいため
例えば柔軟剤の香りなどが苦手な方にもご愛用いただいています。

ただ、これらの素材をそのままでお香にはできません。
粉末状にしないといけないんです。

そこで役に立つのが薬研(やげん)です。

実際薬研を使用している様子

実際に薬研を使用している動画です!
この後に書いてあることの一部を字幕として入れています。
もしよろしければチャンネル登録して頂けると嬉しいです😭

ちなみに動画内のBGMはいつもお世話になっている
甘茶工房さん
https://amachamusic.chagasi.com/
を利用しています。

薬研を使用する理由

手間ではありますが・・・

正直なところ粉末にするのであれば
電動ミキサーのような機械を使用する方が
圧倒的に早く、簡単に、そして均一な
粉末を作ることができると思います。
しかし、それではしるべの路のお香は作れないんです。

一番の理由は熱

ミキサーのように一瞬で粉状にするには
大きなエネルギーが必要です。
よくミキサーの注意書きに連続使用は〇〇秒まで
などと書かれているのをご存知でしょうか。
これは連続使用することで発生する熱で
モーターがダメになってしまうのを防ぐためです。

つまり、それだけの熱が粉状にする上で
材料にも伝わる可能性が高くなります。
そうすると、お茶などに熱が入り
香りが飛んでしまう
本来の香りから変化してしまう
ことから機械に頼ることができないんです。

大切にしていること

だからこそ、地味で地道ではありますが
真心込めてお香の材料を作っています。

気になる!という方は
お気軽にお声かけくださいませ。

最後に

いかがでしたでしょうか。
お香づくりの準備段階という
非常に細かい作業について
書いてみました。

地道な作業はどんな仕事にもあると思います。
この記事が何かのお役に立てれば幸いです。

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