~シン・ドグラ・マグラ!?読者の感覚を壊します~【短編小説】二重の極み
壁…………ヴゥゥ――――――ンンン――――――ンンンん………………。
「うぅ・・頭痛が痛い。」
目が覚めると、私は四方が壁に囲まれた不思議な場所に居た。
「どこだ、ここは?」
少しだけパニックになる私。
記憶をたどると、私はさっきまで北海道の有名な牧場で乗馬をしていたはずだ。
それが熊撃ちか何かだろうか、突然の銃声に驚き馬から落馬してしまった。
さすがに、この牧場は猟銃の射程距離に入ってはいないだろうが、耳慣れない不穏な音に身体が反応してしまったのだ。
しかし、よく考える