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温かい人もいるということ

「温かい心をもった人もいるということ」

最近になって,そういう人の存在に気づき始めている。

それまでは,人と表面的に関わりながらも周りの世界を遮断して
社会的に引きこもってるような感じだった。

定期的なカウンセリングを通して,私が愛着障害で解離しているということを知ったのだけど,その当時の私は

解離してて何が悪いんだろう?
世界を遮断してないとどんな怖い人が近寄ってくるか分からないじゃないか。
解離している人生を長く歩んでいる自分にとってはこれが普通だし,この状態で困っていることが分からない。
解離の日常生活に及ぼす影響っていったいなんなの?

ぐらいに思っていて,上記の疑問を割とそのまんまカウンセラーにぶつけた。

カウンセラーからの返答としては,
解離というのはぼーっとしてしまっているということだから,
物事に対しての本質が隠れてしまっている,とのことだった。

その時は,よくわからなかったけど,結果を焦ることなく安心感をなんとなく意識しながら,日常を過ごしてみた。

すると,職場の上司から雑談の流れで,
「○○(パートの人)さんが寒空(私)さんのこと気にしてたよ。地方からでてきて東京に一人暮らしだし大丈夫かなって。体調を崩した時とかも食べるものあるかなとか心配してたよ。」
みたいな話を聞いた。

他にも色々話を聞いて,もっと頼っていいんだよとも言ってくださって
こんな文章力で伝えられてるとは思ってないのだけど,優しさを感じて,

あれ?意外とこの人たちって温かかったりするのかな?と思ったりした。

なんの前触れもなく,自分の前に優しさ・温かさが現れたから
驚いてしまったけど,今までみたく跳ね除けてしまうのではなく,
ほんの少しだけ人の温かさや優しさに触れることができた気がした。

解離していたら気づけなかったことかもしれない。

これまで,私から見えていた世界は冷たく,日々関わる人でさえも,
ただ過ぎ去っていく人たちだと思っていたけど,
そんな人ばかりでないことも知り,

世界には,温かい心をもった人もいるんだということに気づき始めた。

気づき始めたからと言って,解離のすべてが消え日常が安心感に包まれているわけではない。

まだ人と関わることに怖さを感じてしまうけど,その怖さを感じつつ
人の温かさも味わいつつ,結果は焦らず少しずつ回復していこう。

そんなことを思った今日でした。

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