見出し画像

黄前久美子と決断【響けユーフォニアム3 11話感想】

※"響け!ユーフォニアム3"の11話、感想です。
※ユーフォニアムシリーズのネタバレを含みます。

すんません。

また、ユーフォ感想です。

あと数週お付き合いください。

↓先々週の感想↓

↓先週の感想↓

とりあえず、全国大会へ出場が決まり安心しました。

物語の冒頭、要所で部員に気を使われているシーンが描かれて胸がキュッとなりました。

前回まで、黄前久美子の管理職として、リーダーとしての素質を説いてきましたが、部長といえど、ただの高校生。

普段の学校生活では、みなと横並びの一般生徒であり、後輩たちとも1~2年しか人生経験は変わりません。

ましてや、部長が一番上手で完璧である必要は無いのですが、部のトップとしての在り方を求められてしまいます。

久美子自身は周囲に気を使われることに対して、精神的な負担が大きかったように感じます。

だけど、誰かに弱いところ見せられんのよね。部長だし。

麗奈という親友はいても、麗奈は割とプロフェッショナルな考えを持つ人だし、そういう弱さは見せづらいのかも。

だからこそ、奏が発した自身の願望と先輩への信頼を込めた、「ソリ、とって下さい」の一言は黄前部長の背中を強く押してくれたように感じます。

クソ!!!

コイツ、良後輩ムーブが過ぎるぞ!!!

その後、マキシマム ザ ホルモンのタイトルばりのエゴvsエゴがくり広げられます。

恐らく久美子や奏にとっての理想形は以下の通りだと予想できます。

  • お互いが全力を出し合った末に久美子がソリ決定。

  • 全国大会では麗奈との掛け合いが完璧にハマり金賞をGet

  • 北宇治高校吹奏楽部万々歳!!!

一方、黒江さんの理想像がいまいちつかめていません。

思えば、この子の知っている情報が強豪校出身のユーフォ奏者以外に無く、本心が全く分かりません。

未だに黒江さんって呼んじゃうし!

「私もユーフォ奏者として努力してきたのだからソリを吹きたい!!!」か、「たかが部活なんだし、私は全然吹かなくておk!今までこの学校で積み上げてきた人がソリを吹いて!」と言ってくれた方がよっぽどわかりやすいです。

前者であれば、北宇治流の限界バトル叩きつけて傷付いたっていいんじゃなーーいで済みますし、

後者であれば、わざわざ久美子に相談することなく、「私は本番に強くない上に、北宇治に入ったばかり、ソリは勤めらあれません」といった形で、顧問に相談し、ひっそりと辞退をすればよいのです。

「誰かが嫌な思いをしたり、辛い思いをするのが嫌」ということが本当の目的だとすれば、奏の言うとおり、久美子に対して「私辞退するね」Botになることは悪手であり、この状況で辞退することの不自然さが際立ち部に混乱を招きます。

確かに、久美子自身に「辞退して」と言われることが、一番楽なのかもしれませんが

部長として、なにより奏者として

そんなこと言えるわけねぇって!!!!!!


思ってたとしても言えねーって!!!


黒江さんもその辺しっかりわかってるんじゃないの!?

前年のオーディションの際に

夏紀先輩に対して、"私の為に"と言った奏より

"久美子ちゃんのために"と言った黒江さんの発言の方がトゲを感じてしまいます。

実は黒江さんにも過去に何かがあったのでしょうか。

原作未読勢の私は残り数話で、黒江さんの過去や思いも明かされることを望みます。

そして今回は、黄前久美子にとって決断の回だったように感じます。

久美子は、中学最後の大会と、その後の麗奈に影響を受け、本気でユーフォに取り組んできました。

高校3年生という分岐点において、これまでの部活動としての奏者と、黄前久美子の人生としての奏者に対する思いと向き合い決断を出しました。

あの決断をし、最後の大会に対する思いはより強くなったはずだと橋の上の表情を見て実感しました。

ベタですが、涙を流すくらい何かに全力で取り組む経験は全ての人間ができることでは無いし、絶対に無駄にはならないと考えています。

このような決断を今もどこかの青少年が下しているのでしょう。

なぁなぁで生きてきた私に言わせれば

立派!!!君たちめちゃめちゃ立派!!!

そしていよいよ、ソリ決定。

どうなるの?2年前のトランペットソロみたいな形式でやるの?

麗奈と香織先輩の時とは異なり、公平なブラインドでの審査って感じなの?

こえーよ。見たいけど見たくねーよ。

GACKT呼んどく?


それでは。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?