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黄前久美子と管理職
※"響け!ユーフォニアム3"の9話、感想です。
※ユーフォニアムシリーズのネタバレを含みます。
好きな、北宇治吹奏楽部員は夏紀先輩。
ナカモリシロウです。
"響け!ユーフォニアム3"ご覧になっていますか?
京都アニメーション制作の学園吹奏楽アニメであり、3シーズンのアニメシリーズといくつかの劇場版が公開されている人気シリーズです。
当初は1年生の新入部員だった主人公、黄前久美子も黄前相談所として、数々の困難を超え、アンサンブルコンサートを経て
今では3年生。しかも部長というポジションにまで成長して、迎えたシーズン3が現在放送されています。
現在9話まで視聴しましたが、どうも胃が痛いです。
ピリついた人間関係にあてられてキリキリしています。
実際に難しいですよね。
人数も多いし、男女混合の吹奏楽部という部活動の中でも特殊な環境に加えて、強豪校からの転校生が部長と同じパートでやってきたり。
人間関係の均衡も保ちつつ、それぞれモチベーションの異なる部員をまとめながらも、幹部の顔も立てなければならない。
あちらを立てればこちらが立たず。かといっていつまでもうだうだしていると判断力がない優柔不断なリーダーになってしまうという苦難。
そして北宇治高校はかなり生徒主導で活動している部活です。
部長、黄前久美子は高校3年生にしてこの状況に立ち向かっているのです。
あんた、いい管理職になるよ。
シーズン3の1話から人間関係の不穏さは漂っていた中、部長のバランス感覚で何とかうまくやっていましたが、この9話でついに崩れ始めたといった印象。
ユーフォニアムはこの辺のギスギス感をしっかりと描きますよね。
秀一が「正論ごもっとも」という通りで、麗奈のいうことは正しいんですよね。
プロや仕事であれば結果のために最善を尽くすことが当たり前になります。
今後のキャリアにかかわる評価や実績、それに伴った報酬もモチベーションを後押ししてくれます。
しかし、こと部活になると難しい。少し楽器が吹けるくらいのスタンスで入部した人も多いだろうし。
最初に今年の部の方針を決めるヤツあるけど、あれも本心じゃなく挙げてるやつも何人かいるだろうし。
やるのも辞めるのも自由な部活動だからこそ、全員を引っ張て行くリーダーはかなり難しい立ち回りをする必要があるのだと感じます。
だからこそ、秀一の「来年以降のこともあるんだから」という発言にはグッときました。
18歳の男子高校生なんて、自分の代のことを考えるのに精一杯なはずなのにそこまで考えてるのかよ。秀一良いやつやん。求くんにちゃんと謝ろうな。
このような部活動のモチベーションに関する問題というのは、スポーツ漫画の代表作、"SLAM DUNK"でも同様のエピソードがあります。
部員の中に「麗奈、お前と吹奏楽やるの息苦しいよ」と言うヤツが現れるかもしれません。
それにしても滝先生。もう少しコミュニケーションとろうや。
ソリストの決定はともかく、編成を変えるならどういう意図があるのかなど説明した方が良いのでは?
吹奏楽ってかなりの大人数で行う種目だし、チームの雰囲気とかメンタルとかかなり影響してきそうなものですけど。
9話のラストではついに久美子が滝先生と話をしそうですが・・・
今後の黄前部長の動きに注目です。
それでは滝先生を悪く言ったので、娯楽室に行ってきます。
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