バレた…
しばらくは毒母が「生活費」を夜中に置きに来て、私はそのお金を使って独りで生活する日々が続いた。
学校にいる間は普通の小学生らしい生活を送っていたが、内心はネグレクト家庭である事がバレた瞬間からイジメの対象になるんだろうなと何時もヒヤヒヤしながら過ごしていた。
それでも学校にいる間は寂しさがまぎれた。
逆に夏休みや冬休みなどは買い物以外は家で独りで寂しく過ごしていた。
そんな生活を送る中で、ある日同じマンションに住む、学年が上の姉弟に突然話しかけられた。
「お前、家で独りなんやろ?」
話しかけられた瞬間、頭の中が真っ白になった。
大人たちに勘繰られないように買い出し先も変えていたのになぜ…
スラムにあるマンションで他人に無関心なのになぜ…
弱みを握られた以上、これからイジメを受けたり、金をたかられるに違いない。
詰んだ、終わった、そう思った。
(続く)
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