志郎

育児放棄に遭い小学3年から5年まで2年間放置されましたが、児相に保護され20歳まで祖父…

志郎

育児放棄に遭い小学3年から5年まで2年間放置されましたが、児相に保護され20歳まで祖父母宅へ…。その後毒母のもとに返され洗脳状態で買ったマンションの売却損と連帯保証人による負債を背負い、命がけの日々を送ってきました。 https://twitter.com/0_shirou0

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自己紹介(両親とも毒親でした…)

現在は妻と共稼ぎで2人の子供を育てています。 裕福ではありませんが、家族4人すこやかに過ごしています。 ですが僕には人に言えない暗い過去があります。 過去の事は妻や近しい人しか知らず、子供たちにも話していません。 父は僕が小1の頃、弟を連れて元婚約者のところへ出ていきました。 母は小2の終わり頃から、パトロン(愛人)と暮らすようになりました。 小5で児童相談所に保護されるまでは、母から郵送で送られてくる現金で独りで生活していました。 お金があったので衣食住は何と

    • 悪魔の子【毒親・第8話】

      「あれ?写真みた?」 そう言いながら母は、愛人と一緒に写っている写真を持って小走りにやってきた。 今度こそ包丁で刺されるだろう きっと物凄く痛くて苦しいんだろうなぁ こんな事で死にたくないよ だから死にたくなかったら、母をバットで殺すしかないんだ そしてその後、ニュースに出るんだ 小学2年生の男子児童が、金属バットで母親を殺害 きっと全世界の人達が、僕の事を「悪魔の子」っていうだろう そんな恐ろしい人間になるために、僕は生まれたのだろうか 金属バットを握り

      • 数枚の写真【毒親・第7話】

        小1の半ば頃から殆ど帰宅していなかった母が、刃傷沙汰の事があってから毎日帰ってくるようになった。 帰ってくるといっても、真夜中に帰ってきて寝て、その日の夕方に出て行く。 僕はなるべく母と同じ空間にいたくなかったので、毎日スーパーに寄って買い物して時間をつぶした。 放課後は友達と遊びたかったけど、17時過ぎに母が出勤するタイミングで帰宅して、家事の合間に宿題して… とにかく母に気持ちよく仕事にいってもらうように、 なるべく母と顔を合わさないように、 母とトラブルにな

        • 金属バット【毒親・第6話】

          寂しさに負けて父の家に行った事で、「裏切者」と母に包丁突き付けられて… 当時7歳だった僕の心は恐怖に支配された。 それ以降、包丁を突き付けられる事もなく、 それ以前から身体的暴力を振るわれるような事もなかったが… 一度、包丁を突き付けられたという体験は、7歳の子供を服従させるには十分過ぎるほどの恐怖体験だった。 はじめは包丁を隠そうと思った。 父が出て行ってから料理なんてしていない… 包丁なんて使わない。 でもそんな事をすれば、母が逆上する事は目に見えていた。

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          放置から虐待へ…【毒親・第5話】

          父のクルマから降りたのを、母がベランダから観ていた事に気付かなかった。 鍵を開けてアパートに入ると、母が包丁を持って立っていた。 「裏切者… 誰の為にこんな辛い思いして働いてると思ってるんや!」 「とにかく中へ入れ!」 母はかすれた声で言った。 殺されると思った。 でも逃げようとしても足がすくんで動かない。 へなへなとその場で腰を抜かしてしまった。 包丁をもった母に部屋の中まで引きずられる。 「今度アイツの所へ行ったら、アンタ殺して一緒に死ぬからな!」 僕

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          父の愛人宅にて…【毒親・第4話】

          父が元婚約者宅に転がり込んだから、家庭崩壊が始まった事は7歳の僕にも理解できた。 でも母が店なのかパトロン宅なのか…頻繁に外泊するようになってから、独りぼっちで家にいるのが辛かった… 家庭崩壊の引き金を引いたのは父だけど、結局は母も同じようなものだ。 世の中なにが正しいなんて解らない。 手段なんて選べない…生きていくために。 とにかく今は独り寂しく家で過ごすのが堪えられない。 だから父の誘いに乗って、愛人宅に行くことにした。 父の愛人は大手生保の営業員で、母と同

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          パチプロだった会社の先輩【人生経験】

          この記事で伝えたい事は、固定観念に囚われず柔軟な発想をする事、ただし客観的に考えてブレーキを掛ける事を忘れない事です。 僕は毎週100円toto買うくらいしかギャンブルはしないのでパチンコの事はよく解りませんが… (過去記事ご覧になられてFXやってただろ?とツッコミ入りそうですが…) 以前勤めていた会社で、本当にパチプロだった先輩がいました。 その先輩は異色の経歴で… ・父親は地元の有力者 ・某有名進学校を成績上位で卒業したが、大学には進学せず ・親と馬が合わず

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          お父さんと一緒に暮らさないか?【毒親・第3話】

          小学1年生の終わりごろ 母が勤め先のラウンジの仕事が忙しく、数日家を空けていた時の事だった。 スーパーの弁当を食べながら、テレビを観ていると家の鍵がガチャっと開く音がした。 母が仕事から帰ってきたのだと思っていると、懐かしい声がした。 「志郎、元気か?」 ふと玄関に目をやると父がいた。 寂しがり屋の弟が父の足にしがみついていた。 僕が弁当を食べているのを見て、父は言った。 「お母さん、御飯をちゃんと作ってくれているのか?」 「学校には休まず通えているのか?」

          お父さんと一緒に暮らさないか?【毒親・第3話】

          アンタが女の子だったら、お父さん出て行かなかったのに…【毒親・第2話】

          小1で父が弟を連れて元婚約者宅に出て行った後、生活保護を受けました。 僕はストレスで髪の色が落ち、抜け毛も多くなりました。 そんな僕を見て母は… 「髪の毛が茶色で女の子みたいでカワイイね。」 「アンタが女の子だったら、お父さん出て行かなかったのに…。」 …そう言って、医者に見せる事はありませんでした。 …というよりストレスで髪の毛の色が落ちたりするという事自体知らなかったようです。 母は生活保護を受けながらスーパーで働きましたが、身なりが派手な為か他の店員たちと

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          生い立ち【毒親・第1話】

          僕は関西のとある治安の悪いと言われている町に生まれた。 父は今は上場企業にまで成長した会社の総合職。 当時はまだ中小企業だったので薄給だったようだ。 母は幼い僕と弟の子育てに専念するため専業主婦だった。 記憶では僕が幼稚園の年長になる頃までは、ごく普通の家庭だった。 何事もなければ父の会社も事業規模が大きくなり、もう少し環境が良い地区に家を買って家庭円満に暮らせていたかもしれない。 そんな生活が、父の元婚約者だった女性の夫が焼身自殺を図った事で歯車がどんどん狂って

          生い立ち【毒親・第1話】

          不幸の連鎖【毒親・第0話】

          僕は妻と幼い子供が写った写真を、ぎゅっと握りしめていた。 そして消えゆく意識の中で、ただただ神とも仏とも解らない何かに対して呟いていた。 「僕が何か悪い事をした報いなんですか…。」 「普通の家庭を築くというささやかな夢さえも打ち砕くのですか…。」 これが「死」というものなのだろうか。 決して安らかとはいえない、体中に黒い何かがまとわりついて離れない。 冷たく、寂しく、暗い闇の中に落ちていくような感覚を覚えた。 しかし妻と幼い子供を置いて、死ぬ訳にはいかない。

          不幸の連鎖【毒親・第0話】