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本棚は段ボール Vol.15 『現代短歌パスポート1 シュガーしらしら号』

 短歌が流行っているから、ひとつくらい読んでみようと思い、購入しました。

 わかるもの、わからないもの、わかりたいもの、わからなくていいもの、それぞれの短歌に、それぞれ命があり、いいなあと思いました。

 私が1番好きだったのは、吉田恭大さんの短歌です。ミクロな日常を、味わって大切に生きているような詩がすきでした。

いちばんのおきにいりは、これ。

花束になれば渡していたような嬉しさがこちらにもあります。

なんてすてきな言葉なのだろう。じんわりと幸福。

また、以下の歌も心に残っています。

会わなくなって久しい人が居るような気がする劇場や映画館

その感情に、引き寄せられて自分がまさに、「当事者」とされてしまうような歌だなあと、私個人としては思いました。

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