高校留学②

私が高校留学をしたかった理由の1つは、ホームステイ。
寮がある学校に留学決まった人以外は基本的にホームステイでお世話になる仕組みとなっていた私の高校留学制度。というか、そういう高校留学を選んだ。
英語が上手になるにはやっぱりどれだけ現地の人と話すか。現地を理解するか。それには地元の高校に通い、ホームステイしかないでしょ!と、当時の私は疑いもなく思い込んでいた。
論理的に英語を正しく身につけるには、様々な勉強法があって、ステップを踏みながら勉強をしていくことが大事だというか、そういう方法もあるとは今では理解しているけれど、それでも根本的なこの考えは変わっていないし、大学生で留学するとルームシェアとか、そういうのも学びになるというのも知っているけれど、私は今でもやっぱり、高校留学+ホームステイ推し。
今中学生や高校生に、留学したいんだけど、、と相談されたら間違いなく、ご両親に必ず将来返金するから行かせてくれ、と頼んでも行くべき。と後押しする。笑

しかし、ホームステイは誰かの留学体験記で読んで憧れるような楽しいことや心温まることばかりが起こる訳でもないし、到着直後から本当の姉妹のように仲良く、とか、第二の家族、とかそんなきれいごとのものでもない。
と実体験して私は思う。
最終的に、私は一度もホームステイ先を変えなかったし、NZの家族だと、私のNZの母だと言えるけれど、そこまでには10ヶ月間かかった。
そう、つまり、帰る頃にやっとそう思えた。
もしかしたら10ヶ月で帰るからお互いそう思えたのかもしれない。と言うほど、現実はそういうところ。
でも、冷静に考えたらそれが当たり前だと思う。
だって、昨日まで知らなかった、顔さえ見たことのなかった赤の他人がいきなり一緒に暮らすんだよ?!
まして、育ってきた環境や文化も全然違う。
そして第一、こっちは相手が言っていることがよく分からない。笑
相手が褒めてくれてても?または、ちょっとした冗談を言っていても、言葉が分からなくて、そして特に沈んでる時なんかは無駄にネガティブに受け止めてしまったりする。それが悪循環になったりね。。
そしてそういうときって、人間ってやっぱり自分を中心に考えてしまうもの。
私は頑張ってるのに、とか、周りの留学生は楽しそうなのに。私のホストファミリーは○○してくれない、私はこう言ってるのに、私は理解しようとしているんだから、とかとか。
言葉も分からない、今までと勝手が違うところに住んでるんだから大変、とか。
でも、今まで関係なかった、異国の国の、正直バックボーンも分からない外国人を受け入れるファミリーだって大変なんです。
相当の勇気が要るんです。なんだかんだ気を遣ってるんです。

私は頭では分かっているつもりでも、改めてこのことを実感したのは日本に帰ってきてから。そして私の実家が、2週間だけだけど、ホストファミリーになったから。
その時に初めて、ホストファミリーとしての気遣いとか、大変さとか、そういうことを、初めてちゃんと分かったように思います。

この留学生活のことだけではないけれど、やっぱり人ってどうしても自分の身に起こらないと、自分自身で体験しないと、なかなか、他人のことを本当の意味では理解出来ないものですね。

でも、相手がどう思うかとか、相手にこうして欲しいとか、いろ~んなことを感じたり、考えたりするのも、高校生の多感のうちに出来るのであればした方が良い。そこで自分の間違いを知ったり、惨めな気持ちになったり、ちょっとしたことがすごく嬉しかったり、喜怒哀楽をたくさん感じるのが良いと思うのです。
大人になれば自分でそれも我慢しちゃったり、どんどん人の目を気にしてそういった感情を思いっきり感じたり、思いっきり表現出来なくなるから、だから思いっきり体中で感じて、それを体中で表現しても許される時、早いうちに海外に出てみるのは良いんじゃないかなぁと思います。

なんかちょっと激しい表現になっちゃった。笑



























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