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非エンジニアが知識ゼロからSalesforce認定アドミニストレーターを2ヶ月で取得した【合格体験記】

はじめに

SalesforceというかSFAもCRMもない環境にいる非エンジニア文系事務職(営業企画という名前の営業事務)がsalesforce認定アドミニストレーターを取るためにやったことの備忘録です。
2024年2月受験時の情報で書いており、最新の情報とは異なる場合があります。
Qiitaにも同様の記事を投稿しています。


Salesforce認定アドミニストレーターとは

salesforce社が提供するSFAであるsalesforceの管理者(アドミニストレーター)としての知識を問う資格。
salesforceの資格の中では入門にあたる試験で、基礎中の基礎とされる……が、普通に難易度はそこそこ高い。
出題範囲も全般に渡るため、広くかつある程度深くな知識が求められる
入門ということで受験資格は無いが、受験ガイドにあるようにある程度実戦経験があることを前提にされているため、実務的なシナリオに沿った問題が出るので丸暗記は少々きつい印象。

  • 内容: 多肢選択/複数選択方式の 60 問

  • 試験の所要時間: 105 分

  • 合格点: 65%

  • 受験料: 20,000 円(税抜)

  • 受験方法: テストセンターにおける監督下の試験、またはオンライン環境における監督下の試験

  • 受験後、送信ボタンを押すとその場で結果が出る

詳細:SALESFORCE 認定アドミニストレーター 受験ガイド

試験結果【合格】

  • 受験日:2024年2月4日

  • バージョン:Winter ’24

  • 受験方法:オンサイト(テストセンター)

結果詳細

分かりづらいので出題割合と推定出題数と正答数も追加

合格基準65%(39問)に対して 73%(44問) で合格です。
ギリギリといえばギリギリ、試験中にチェックして「9割位上の確率で正解」って思ってたのは33問くらいで残りは半々という感じだったので、そう考えると妥当な数字かもしれない。
見ればわかりますがオブジェクトマネージャとLightningアプリケーションビルダーが足を引っ張りすぎている。

感想

  • 1週間前に受けたアソシエイト(超超初心者向けで存在意義の怪しい新設資格)が正答率95%だったので若干油断していたので問題見ながら焦りました(馬鹿)

  • やわやわな翻訳日本語のおかげで受験そのものも勉強も普段使わない読解力を要求されとても疲れました。これどっちのこと言ってる!?みたいなことも普通にあった。

  • ネットの試験問題集がほぼそのまま出てるのが4割、ちょっと改変が2割、あまり見覚えはない問題が4割、みたいな印象でした。

  • オンライン受験は環境の準備が大変そうだったのでオンサイト受験にしました。今後も多分オンサイトで受けると思います。行くだけでいいので楽。

  • 苦手だなあと思ったところは本番でも当然解けない。

勉強方法とスケジュール

  1. SALESFORCE 認定アドミニストレーター 受験ガイドを読んで申し込みをする(12月初旬)

    • 資格一覧はここ

    • アソシエイトとアドミニストレーターを一気に申し込んだら一回カード止まりました(海外請求だから?)

  2. Trailheadの公式Trailmixをやる(12月中旬~1月中旬)

  3. ネットの過去問を一通りやる(1月中旬~1月末)

    • 探すのが大変(量もそうですが質が玉石混交)使った過去問については次項

    • アドミニストレーター試験そのものが難化している?のか、量のある古い問題集は難易度が低くて対策としてはかなり足りない気がする。

    • 大体15時間くらい。

  4. 問題集アプリに上記過去問を落とし込んでひたすら解く(1月末~受験日)

    • 暗記メーカーを使用しました。
      Googleアカウントでスマホアプリと同期してPCからCSVで問題登録ができるので、PCで探した問題をコピペで持っていきやすくて優秀。
      正答率も集計可能(アプリ版のみ)
      あと個人ユーザーが作っている問題集にもアドミニストレーターのものがちらほらあった(中身は同じようにネットの過去問)

    • 特に単純な暗記の数字・単語系(各種上限数とか)はそれ単体の問題集を作って確実に取りに行きました。

    • 通勤時間とかもひたすらやっていた。推定30時間弱くらい。


使用・参考にしたネット記事・過去問

心得:非公式である以上解答が間違っているものは一定数ある
   変だと思ったら調べて確認(間違ったまま暗記するのを防ぐ)
   翻訳揺れは諦める

  • SALES 4 BOX

    • 問題数が多く、基礎的な問題は網羅してる。ケーススタディ的な応用問題は古いのか、実際受験してみた肌感覚だと難易度が低くて参考程度かも。

    • 解説は課金要素のようですが、なくてもいいと思います。調べられるようになる方が大事な気がする。

  • 無料ADM-201-JPN試験問題集

    • 翻訳のガバガバ加減はともかく一番実際の試験に近かった。解説は英語のみなのでDeepL拡張機能で読みつつやる必要がある。

    • ちょこちょこ明らかに答えが間違っているが、そういうときはだいたいコメントが付いているので軌道修正しながら自分で問題集などに移してました。

    • 課金の問題集は別に買わなくていいと思う。

    • というか固有名詞が実際の試験と同じだったりしたんですがこれ出所は一体

  • Adminだってできるもん

    • 比較的新しいサイトな模様。解説が画像付きなのと、解答の信頼度を書いてるので精度は高そう。私が使ったときには60問くらいだったんですが今確認したら少し増えていました。

  • 【2024年最新版】Salesforce 認定アドミニストレーター試験に合格するには!勉強方法を解説しました【公式資料有り】

    • まめに最新版に更新されていて、基礎的な部分から公式問題の翻訳までしっかり解説されています。

    • 掲載されている過去問は解答が畳まれていないので、問題練習をするには自分で別途問題集アプリなどに落とし込む必要がある。

    • 基礎的な部分で混乱したらこの記事をとりあえず覗いてみるといいのかも。

  • クイズジェネレーター 認定アドミニストレータ試験演習

    • シンプル問題演習。解答の精度はそこそこありそうだけど解説はない。

  • キノタメ

    • 英語版の公式演習問題の原文が載っているので日本語訳と対訳できる。

やらなかったけどやっておいた方が良かったと思われるもの

  • Salesforce Certification Days

    • 公式の無料ウェビナー。有料講座のダイジェスト版。

    • Platformアプリケーションビルダー用のものを受けてみたら過去問はないもののがっつりポイントを押さえた公式の資料が出てきていたので、受けられるなら勉強開始したころ早めに受けたほうがいい。

    • ただそもそも開催日程が少ないのと、平日午後1時~6時は普通の社会人には無理がある。

まとめ

  • 勉強時間:75~80時間程度

  • かかったお金:受験料22000円税込+交通費

入門資格といいつつ、実務経験者想定なので知識ゼロからはそれなりにがっつり勉強が必要でした。
Trailheadのモジュール自体はゲーム感覚・称号集めの感覚でわりと気負わずできましたが、怪しげな日本語と対峙して問題をひたすら解くのは結構精神力を削られます。

アドミニストレーター単体ではエンジニア知識みたいなのはあまり必要とは感じませんでした。
エンジニアでない人間がSalesforceを触るにあたって最も必要な資質はおそらく「新しく手に入れたガジェットはとりあえず隅から隅までメニュー開いて覗いてみる」みたいな性質だと思われます。
あとはオブジェクト間の関係などを頭の中でイメージとして落とし込めるかどうかと、独特の固有名詞に抵抗を感じないことが必要かなと思ったり。

次回はいつ頃か未定ですがPlatformアプリケーションビルダーを受ける予定です。
今回アプリケーションビルダートピックがボロクソだったので既に心配。


おまけ:salesforceアソシエイト資格について

「試験の形式見たいならアソシエイト試験受けてみたら?」と言われたので受験しました。

  • 内容: 多肢選択/複数選択方式の 40 問

  • 試験の所要時間: 70 分

  • 合格点: 62%

  • 受験料: 10,000 円(税抜)

  • 再受験料: 無料

参照:SALESFORCE 認定アソシエイト 受験ガイド

結果【合格】

所要時間19分ですが2回見直ししてこれだったので難易度はお察し。
Salesforce Customer 360 Platformの本当に基礎の基礎の知識というか概要が問われますが、アドミニストレーターの勉強をしていたら拍子抜けするくらい簡単でした。アソシエイトに出てアドミニストレーターで出てこないのが大学向けの製品や非営利団体向け製品の名前くらいでしょうか。
あまりに簡単すぎるのでなんの業務上のアドバンテージにもならないと思いますが、つい先日Salesforce関係の仕事の方に会ったときに「それ持ってる人初めて見た」って言われたので話の種にはなるかもしれません。

余談:受験料のインボイス領収書についての話

グループ会社ではどうもsalesforceを入れている部署があるらしく、弊社でも合格して申請を出せば受験料を経費で落とせることが判明したのでインボイス番号が必要に。
申込時に届いた領収書代わりのメールにはインボイス番号の記載がないのですが、合格後にインボイス番号記載の領収書を発行して欲しい旨をWebassessorの問い合わせフォームに送ったらその日のうちにインボイス番号の入った領収書メールが送られてきました。

なお、Webassessor上で取得できる領収書は本国仕様のものなので日本ではインボイス領収書として出せません。この微妙なローカライズ感がsalesforceだな……と思ったりしています。

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