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シロシビンズ2022新作アルバム「↑↓」リリースに関するあれこれ

2022年12月に2年ぶりのアルバム「↑↓」をリリース致しました。


アルバムダイジェストはこちら

リリースを記念してインタビューもして頂きました。

リリース記念にスタジオで録音で使用した自作含む機材などを用いて即興ライブも行いました。


今回の新譜はほぼ機材ありきで始まりました。
まず以前から憧れであったKorgのMini Rogueを破格で入手した初期衝動から始まり…

Korg Minilogue

コンセプトとして「データ上のMIDI、ソフトウェアシンセの使用厳禁」を掲げ、アナログシンセの質感と同時に皮肉ながらもPCM音源が欲しいというジレンマが生じた所に、YAMAHAのデジタルシンセDX27をジャンク扱いで完全に動作可能なものを奇跡的に入手。

YAMAHA DX27

メロディはこの2台のシンセを同期させてMini Rogueの内臓ステップシーケンサーを用いて作りました。
そしてビートですが、まず役立ったのはこれまたジャンク2,000円ぽっきりでマトモに動いてくれたマルチトラックレコーダーZOOM MRS-8。内臓のドラム打ち込みに主に使用しました。

ZOOM MRS-8

ほかメトロノームのDr.66

BOSS FB-66

そしてDr.Pad

BOSS Dr.Pad

リズム系統はその他、タムやタブラは生演奏です。
シンギングボウルやお輪なども使用しております。

ほか大々的に使ったものとして、Teenage Engineering
PO-20 arcade Pocket Operator、
こちらはマスタリングとほぼ同時にオシャカになりました。ありがとう。さようなら。


Teenage Engineering PO-20

その他、グロッケン、サックスやトランペット、バグパイプなどのリード類はスタジオで録音しております。

大々的にターンテーブルを用いましたが、最初から想定していたわけではなく咄嗟の閃きで、まずターンテーブルを買ってミキシング用に配線を改造して、あとは感覚の従うままに貪るようにEP、LP、ソノシートの破格値のものでサンプリングソースになり得る物を探してはターンテーブルに乗せて録音、編集という流れでレコーディングは進んで行きました。

レコードを真っ二つにして、無理やり繋げ合せる手法を当初は使っていましたが、ソノシートは編集加工が非常に用意で、なぜジャンク屋で1枚0.25円で売られているのか分からないほど立派なサンプリングソースでありました。

サンプリングというのは一口で言えない事を内包した手法であり、
どこまでをどうするかという話になると禅問答のようになってしまいます。しかし僕は僕のつくったこのアルバムを「自分のアルバムだ」と胸を張って言いたい、言えるものになったと思っております。その評価がどうなるかは聞いていただける皆様によって結果が為されるのでしょう。そして改めて協力して頂いた皆様に感謝致します。

何卒宜しくお願いいたします。

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