鎌倉 佐助稲荷神社〜ふんわりスピリチュアル・お散歩録〜
数年ぶりに鎌倉へ。
…というのも、ずっと気になっていた
佐助稲荷神社へお詣りしたかったから。
…というかふいに一昨日の夜に行こう!と決心。今朝我が家のおきつね様に聞いてみたところ、いってきなされ!とのことでしたのでいってまいりました。
とても不思議な時だったので忘れないうちに書き留めておきます。
◇佐助稲荷神社
鎌倉駅西口からのんびり歩いて20分ほどで到着。方向音痴なので、迷うかな?とどきどきしていたのですがすんなり着きました。
住宅街に突如現れる赤い鳥居。
お天気も良く緑も鮮やかで、入口に立った時にさらさら〜っと心地よい風が吹きました。
源頼朝公ゆかりの神社です。
隠れ里の霊地。
ご利益は出世・商売繁盛・病気平癒・大漁満船・学業成就。
さらさらと爽やかな風と鳥の声に癒されながら朱色の鳥居の長い階段を登っていきます。
修学旅行生や観光の方々も続々と。ひっそりとしたところかと思っていたので意外でした。
お狐様が両脇にたくさんいらっしゃいます。
そしてようやく凛々しい御顔立ちの狛狐に迎えられて拝殿でお詣り。
清い空気に鮮やかな緑。とても穏やかで優しい神秘的な空気でした。
御朱印とお守りをいただきに右手社務所に向かおうとしたら、拝殿横に縁結びの観世音堂がありましたのでこちらにもお詣りを。
お昼過ぎだったので、さて、お守りいただいて山を降りよう!と社務所に向かおうとしたら、拝殿向かって左の鳥居の方から“こちらへ”となんとなく呼ばれたような気がしたので、お守りは後にしよう!と危うい足取りで石段をさらに登り、鳥居をさらにくぐりました。
そこにはなんとも幻想的な景色。苔むした祠に白いお狐様が数えきれないほど…。
前日雨だったせいか石段がぬかるんでいて、すべりそう!大丈夫かな?と思いながら歩をさらにすすめると…大きな鳥居が。
どうやらこちらが本殿です。
どうやら、、というのは先の台風で本殿は倒壊してしまったとのことで、社殿は現在はありません。しかし大きな鳥居の奥まで白狐様が殊更数え切れないほど。
社殿があったと思われるところに小さな祠があり、不思議なのですが、白狐様達がニコニコしているようで、あたり一面キラキラして見えました。
お詣りをしてしばらく魅入ってしまうほどの心地よい風と澄んだ空気。キラキラと光が輝く本殿と白狐様達。とても神々しい場所でした。
そして、今思えば拝殿お詣りの時にあれだけ修学旅行生や観光の方々がいたにも関わらず、私が拝殿より上の鳥居をくぐり、苔むす祠〜本殿を歩いているあたりから誰もいなかったのです。
人がいないことに気づいたのは本殿から階段を降りている最中だったのですが…。あれ?誰もいないの…?と。
そして、社務所で御朱印とお守りをいただこうと向かったら…なんとお昼休憩中!?
お昼休憩の終わる時間が表記してあったのですが、あと30分ある。。どうしたものかと。
というか、そんなにここにいていいのですか?と思わず神様に尋ねてしまいました。
その折ふと目の先に見えたのは霊狐泉の案内。
たぶんこの時間がなく人がたくさんいたらひっそりし過ぎていて気づかなかったと思います。
社務所の裏にひっそりとある霊狐泉。
古より佐助の稲荷山の麓を潤してきた湧水が今もこんこんと湧いている小さな泉。
神聖な雰囲気。
この霊狐の神水、飲水はできないのですが、お家の神様にお供えする為のお持ち帰りはできるそう。私はあいにくボトルなど持っていなかったので、柄杓ですくって手を静かに清めさせていただきました。
…にしても本当に誰もいないし誰も来ない…
こんなことってあるの?と。
本当に不思議な時間で、もう一度拝殿をぐるりとゆっくり回ったり、眩しい緑と空を眺めたり、霊狐泉のベンチに腰かけたり。でも時間が長いとは感じず、一人でいるのが心地よく、なぜかとても落ち着いていて、静かで穏やかで澄んだ空気にふわっと包まれて身を委ねていた感覚でした。
そして30分が経過する頃徐々に人が増え始め、社務所も開いたので、御朱印と白狐様のお守りをありがたくいただきました。
こんなに有難いことはないのでこちらでいただいたかわいい狐様のお守りは側につけて大切にします。
そして、朱色の鳥居の参道を降りきって鳥居を出たところで、それまで穏やかだったのに、急にざぁっと強い風に吹かれて“えっ?”と驚いて振り返りました。
“またきてね”と神様に言われた気がして、“はい、また参ります”と心の中で思わず唱えました。
◇おわりに
本当に今でも信じられないくらい不思議な感覚を体験しました。なかなか感覚を言葉にするのは難しいです。これは神様からいただいた素敵な贈り物だと思っています。
待っている時間に引いたおみくじは中吉でした。お言葉を深く胸に刻んで、また明日から心を大事にしてまいります。
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