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おすすめの本紹介ー料理漫画編ー

「なんの漫画が好きなんですか!?」と聞かれると。
「いやあ…ジャンル問わずに読みたいものを読んでますう」と答えている私ですが。

最近気づいたのですが、唯一「食べ物漫画」「料理漫画」は読んでいる方だと思いますし、好んで集めているなあと思いました。

そこで「私の好きな漫画」を紹介したいと思います。


何が好きって「料理」を通してあれこれ問題を解決したり、人の心の中に触れていくような展開が大好きなんです。

ただ美味しそうだけではなくて。ハッと気付かされたり、意外な着眼点を見つけたり、主人公の成長を楽しめたり、単純にストーリーに笑えたり。

そういう「人間模様」を描かれているところも楽しんでいただけると嬉しいです。

【ストーリー漫画】

■ゆめいろクッキング くりた陸

おそらく一番最初に出会った料理漫画はくりた陸先生の
「ゆめいろクッキング」

料理研究家の母を持つ女子高生の女の子(芹香)は料理が大の得意。友達と彼氏の喧嘩の仲裁、恋のキューピッド、親子の確執などなど。問題解決のきっかけとして芹香の料理がいつも「いい味を出してる」という感じのお話です。

今は書籍は手に入りにくいのでKindleの方が読みやすいかも。
ちなみに続編もあって…。Kindleの方が手に入りやすいです。

くりた先生は残念ながら亡くなってしまわれましたが、私が初めて読んだ料理漫画はこちらが最初だったのではないかと思います。「料理」の描写が本当に繊細で美味しそうで。最初は友達から借りたのですが、結局自分でも買ってしまいました。

■デリシャス あゆみゆい

その頃同時期に読んでいたのは、あゆみゆい先生の「デリシャス」

お察しの通り「なかよし」愛読者なもので…。
こちらはアイドルを目指す(中学生やと思ってたけど調べたら小学生やったわ)の野々原りんごが、大好きな人気アイドルの真人に憧れて料理番組のオーディションを受けたら受かってしまったものの、実はりんごは大の料理音痴!それを助けてくれたのは隣に住む料理上手な幼馴染一臣でりんごの恋の行方は…。

みたいなお話です。これもまた少女漫画の描線ってなんであんなに細くて丁寧なんやろう。昔はデジタルじゃなかったから手描きやんねこれ?って感じなんですけど。どの料理も美味しそうで、しかも主人公が料理音痴って設定なので私でも作れそうなもんが満載で。何回も読んでいました。

■美味しんぼ 花咲アキラ / 雁屋哲

料理漫画といえばこれみたいなところありますが、さすがにこれは私も読んで買い揃えたのは大人になってからです。料理家の海原雄山が至高のメニュー作りを、その息子の山岡士郎が究極のメニュー作りを目指していくのが大筋です。でも年がら年中メニュー作ってるというよりも、料理を使って周りの問題をあれこれ解決していく漫画…ですかね。個人的には栗田さんとの恋模様にヤキモキしているところも面白かった。
一話完結とまではいかないけど、長いお話は少ないので好きな巻だけ買ってみるのもいいかもです。個人的に好きな話は閉じ込められた山小屋中で小麦粉とネギを使ってパンみたいなんを作って食べるやつです。(そこ?)

■中華一番 小川悦司

アニメ化もした有名作品ですけど、これも大人になってから大人買いしました。天才料理人を母に持つ主人公のリュウ・マオシンは中国で伝説の料理道具を巡って旅をしながら料理対決をするというお話。
なんせ「美味しそう」なんですよこれ。たまに包丁一本で水牛解体するとかちょっと意味不明な展開もありますけど。中華料理食べたくなります。

■西洋骨董洋菓子店 よしながふみ

これもむちゃくちゃ読みました。よしなが先生の描くスイーツはマジで繊細で美味しそうで…。住宅街を歩くOLが夜遅くにふと通りかかった洋菓子店『アンティーク』。「こんな遅くに…?」と不思議に思いつつも中に入るとクオリティに見合わないほどリーズナブルな絶品スイーツのお出迎え。オーナーの橘はやらせればなんでもできちゃう天才少年、天才パティシエの小野は『魔性のゲイ』でこれまで何度も人間関係でお店を追いやられ、天才ボクサーを引退した大の甘党のエイジが小野に弟子入り。なんでもできるはずの天才橘の過去とは…?みたいな話です。

よしながふみ先生の料理漫画といえば今はこちらが有名でしょうか。

■きのうなに食べた? よしながふみ

有能弁護士のシロさんと、ベテラン美容師のケンジは恋人同士。あんまり恋人っぽい描写はないけど。こちらでシロさんが作るのはスイーツじゃなくて主に「お惣菜」なんですけど、料理の手順を頭の中で考えてるシロさんの心の声が書かれていて「あーそうそう、そんなこと考えながらやってるわ」っていつも思います。こちらの漫画は「心の声」が多いんですよね。それも楽しい。

■異世界居酒屋のぶ 蝉川夏哉 / ヴァージニア二等兵 / 転

ある日突然「異世界」に繋がってしまった居酒屋「のぶ」。「のぶ」で出されているのは、こちらの世界の私たちが普段食べている「唐揚げ」「ビール」「きゅうりの一本漬け」「お刺身」などなどありふれたものばかり。でも異世界の人にとってみればそれは見たことも聞いたこともない「美味」な食べ物で、時にはその料理が国同士の諍いまでおさめてしまい…。みたいな話です。もうとにかく美味しそう。食べ慣れたものが改めて美味しく感じられるような作品です。

■八雲さんは餌付けがしたい 里見U

夫を事故で亡くした八雲柊子は、ついいつもの癖で料理を作り過ぎてしまう。アパートの隣に住む野球部の男子高校生に料理のお裾分けをしたところから、その食べっぷりに感動。そこから「料理をたくさん作ってあげる」柊子と「料理をたくさん食べてくれる」大和という不思議な関係に。男子高校生ならではの食べっぷりを見て次第に柊子の気持ちも癒されていき…。
なんだかグラマラスセクシーなお姉さんなのでアダルトなシーンがあるかと思いきや一切なく健全なお話です(笑)

■とんでもスキルで異世界放浪メシ 赤岸K / 江口連 / 雅

ひょんなことから異世界転生してしまった主人公ムコーダ。普通転生したらそれなりにチートな能力が授けられているはずなのに、ムコーダの特殊スキルは「ネットスーパー」のみ。ただ異世界でひっそり生きていく分には役に立つスキルだろうと旅を続けている間に、ネットスーパーで手に入れた食材で作った料理の匂いに誘われ、伝説の最強狼フェンリルが無理矢理従魔になりたがり…穏やかな旅をしている場合じゃなくなってきたぞこりゃ。みたいなお話です。穏やかに生きたいのにフェンリルのせいで、ネットスーパーの食材のせいで、どんどん「勇者化」していくムコーダさんが不憫で笑えます。

■ハズレポーションが醤油だったので料理することにしました/リスノ , 富士 とまと , 村上 ゆいち

DV夫に嫌気がさして家を飛び出たら異世界に転移してしまった主人公。その世界では魔法やポーションが存在しているファンタジーな世界でした。
モンスターを倒すとポーションが手に入るけど、それには「あたり」と「ハズレ」があるそう。ハズレポーションは「飲むとまずい」という理由だったのですが、舐めてみるとなんと醤油!たしかに飲むと塩分過多だけど、調理するならOKじゃない?ということでどうせ捨てるはずのポーションを料理に使ってみたら、なんとそのポーションは料理にすることでとんでもない効果を秘めていたのです…!

■にがくてあまい/小林ユミヲ

不摂生な生活をしながら恋人にも振られた主人公。バーで出会ったイケメンに惚れ込むも彼はゲイ。この恋は実ることはないと思いながらも彼の料理にも人柄にも惚れ込んでしまいます。彼が作る料理には「お肉」は出てきません。野菜だけを使ったとってもヘルシーかつ美味しい料理を食べて身も心も綺麗になっていきます。
っていうか私も見たことも聞いたこともない食材や料理がたくさん出てきて「え、これがお肉みたいになるの?」と驚きながらいくつか試してみました。

高きびとか。これほんとにひき肉みたいなんですよね。
キーマカレーとかミートソースとかに使ったら子どもも夫も気付きませんでした(笑)

■サチのお寺ご飯/かねもり あやみ (著), 青江 覚峰 (監修), 久住 昌之

主人公の名前は「薄井幸」。その名の通り、なんだか「ついてない」人生を歩んでいる主人公が、ひょんなことからお寺でご飯を食べさせていただくことに。精進料理なので、お肉を使っていなかったり、丁寧に大豆から出汁を取ったり、ゆっくりこっくり時間をかけて「料理」を育てていくような時間を過ごしながら、自分の考え方の癖や心の中のしこりについて触れていき、幸は少しずつ自分を「幸せ」にできるように成長していきます。

■いつかティファニーで朝食を/マキ ヒロチ

アパレル企業に勤める主人公は、最近何もかもが「適当」「おざなり」になっていて、「やりたいことができていない」ことに悩んでいます。そんな中、自分が好きだった「美味しい朝食を食べること」を大切にして生きることを決意。結婚、妊娠、出産、育児、出世、転職、女性ならではの病気、恋愛、嫉妬…などなど30代女性ならではのリアルな悩みの中で、行き詰まったとき、自分の気持ちがわからなくなったときにはいつも「朝食」に立ち返って考えることで、「自分を大切にする」という気持ちを思い出しながら進んでいく主人公。誰もが「わかる」と思えるような「もがき」を「朝食」が救ってくれるようなお話です。

■ラーメン大好き小泉さん/鳴見なる

これはもう。ラーメン食べてるだけなんですけど。基本的には。とにかく見てるだけでお腹空きます。ラーメン食べたくなります。っていうか食べました。ラーメン通いしてました。ラーメンに狂いました。そんな危険な一冊です。
たしかにそうなんですけど、やっぱり「好きなもの」に一途であることの魅力がたくさん描かれているのがこの作品の魅力です。自分の中で「譲れないもの」「こだわり」がある中で、好きだからこそ寛容になれることもあると気付かされました。「私が好きなの。だからそれでいいじゃない」そんな気持ちにさせてくれるお話です。

■銀の匙 Silver Spoon/荒川弘

私の中ではこれは「料理漫画」です。もう出てくるご飯が美味しそうすぎる。1巻に出てくる卵かけご飯見たあとは全員卵かけご飯食べたんちゃうかな。
北海道の農業高校に進学した主人公は、実は進学校で思うように成績を伸ばすことができなかった「落ちこぼれ」。農業高校だと勉強では一番ですが、夢をしっかり持っていたり、自分のやりたいことを語る同級生を見て、劣等感を抱きながらも刺激を受けて、自分の生きる道を見つけていく成長の物語。ちょこちょこ出てくるご飯に注目です。

■3月のライオン/羽海野チカ

これも私の中では「料理漫画」です。主人公のレイは中学生にしてプロ将棋士。基本的には将棋のお話ですが、将棋のルールを知っていればもちろん、知らなくても楽しく読むことができると思います。そしてレイが心を寄せているのは、三月堂のご家族。美味しいご飯を作ってくれるお姉さん、可愛く健気に頑張る女の子、そしてまだまだ甘えん坊の妹さん、そんな3人を支えているお爺さんや他の人たちに囲まれて、主人公が精神的な成長をしていきます。
それはそうなんですけど、随所随所に出てくる「料理」が美味しそうすぎて…!特別なことはない家庭料理なんですけど、ちょっとしたその家庭のこだわりやポイントがあって、食べてみたくなります。

【四コマ漫画】

■めんつゆひとり飯/瀬戸口みづき

もう私大好きなんですよこの作品。めんつゆをこよなく愛する主人公が、とにかくめんつゆを使って料理を作るんですけど…「え?それもめんつゆで!?」「うわ絶対美味しいやつ!」と私もめんつゆ愛用者なのでいくつも真似して作りました。主人公の周りの人たちもユニークで、絶対に市販のめんつゆには頼りたくないお料理完璧主義の人妻や、お肉至高主義の先輩やその先輩に惚れ込むベジタリアンな後輩。そのやりとりを見るだけでもめちゃくちゃ笑えます。

■胡桃ちの先生の作品全般

もうこんなん一部です。胡桃ちの先生の漫画は本当に「美味しそう」
最初にハマったのは「つなみティーブレイク」で、紅茶専門店のお話しでしたが、紅茶の詳しい説明やお菓子へのこだわりが描かれていて(絶対胡桃先生美味しいもの好きなんやな)と思いました。するとそこから次々と「食べ物」に関する本を出版され、ご自身でも旅先やSA、お取り寄せなどで良かったもの、美味しかったものなどをたくさん紹介してくださっています。
おすすめは「7to7」登場人物の恋愛模様なんかも描きながら、メイン料理からデザート、飲み物まで「美味しいもの」がたくさん出てきます。



きっとまだまだありますし。
私自身も「ああああこれ忘れてた!」ってのが絶対後から出てくると思うので、また随時追記していきます(笑)

他にも「読んだことはある」けど読み込めていない作品もあります。みなさんの大好きな「料理漫画」もぜひ教えてくださいね。



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