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子どもが相談しやすい空気を出すには?

みなさんこんにちは。臨床心理士公認心理師として昼間は精神科に勤務しながら夜な夜なSNS界隈で漫画化活動やライブ配信などをしております。白目みさえと申します。
普段の活動はこちらからご覧くださいませ。

今回のご相談

相談内容

・新しい担任の先生が厳しく不満が語られた
・心配で毎日「今日はどうだった?」と聞いていた
・しかし学校の出来事を話してくれない
・一応去年の担任には状況を伝えて声をかけてもらうようお願いした
・何かあった時に自分を頼ってくれないのではと不安
・どうすれば安心して相談しやすい雰囲気にできるか?

子どもが相談しやすい雰囲気を作るには?

■前提:質問を限定されると答えにくい

カウンセリングでもそうなのですが「困っていることはありますか?」と聞くと意外と何も答えられない方が多いんですね。

色々と理由はあると思いますが、「困っていること」と限定されると「世間一般で言われている『The困りごと』を言わなければいけない」と考えてしまうので、「ちょっと嫌だったこと」とか「昨日あったモヤモヤ」程度だと話してはいけないのかなと思ってしまわれるようです。

また「嫌なこと」や「困っていること」を話すのって意外と疲れます。

話してしまうとそのことを思い出しますし、相手の反応によっては「解決に持っていかなければいけない」みたいな空気になったりします。

「ただ愚痴りたかっただけなのに…なんとかして欲しい訳じゃないのに」という気持ちになることも覚えがあるのではないでしょうか。私はあります。「聞いてくれるだけでいい。アドバイスはいらん。」とよく思いますし事前に言います。

「嫌なことを話せ」と言うのは結構大人でも難しいんですよね。

ではどうすればいいのでしょうか。

コツ①「雑談をする」

「さあ相談です!」となるとどちらも身構えてしまいます。

相談以外の雑談ですら話せない相手になかなか相談しようとは思いません。

「相談をしてほしい」と思うのであれば、「相談以外の雑談」を増やしてください。

お子さんが嫌がらなければこちらから「聞いて聞いて」と持ちかけるのもひとつです。

「聞き出そう」「話させよう」ではなく、普段から自然となんでも話す空気感があれば「相談」もしやすくなります。

コツ②「周りから責める」

「学校で何かあった?」「嫌なことはなかった?」と聞くと答えにくいと言うことはお伝えしました。

かといって「学校はどうだった?」と聞いても結局「いや別に」で終わったりします。

本当に聞きたいのは「学校の先生はどんな態度なのか、どんな不満を持っているのか」ですよね。

でもそこをピンポイントで聞いても大体答えません。

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