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【気ままな読書日記】Audible バッタを倒しにアフリカへ / 朧月 #シロクマ文芸部

朧月とは無縁のワイルドな本を読んでおります。
それがこちら。『バッタを倒しにアフリカへ』。

バッタを愛しバッタに愛された男・前野博士による科学冒険ノンフィクション。inモーリタニア。

蝗害(こうがい、英: Locust plague)は、トノサマバッタなど相変異を起こす一部のバッタ類の大量発生による災害のこと。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日本での発生は稀なようですが、世界には凄まじい蝗害を被る地域があるんですね。ハムナプトラの頃の話かと思ってましたが現在進行形でした。無知でごめんなさい。

この本、オーディブルで標準再生すると9時間以上かかるんですが、聴き始めると一瞬です。

アフリカ入りして早々、バッタ不在という不運に見舞われた前野博士。
無一文のピンチを切り抜けるために挑んだ京大白眉プロジェクト受験からの、サバクトビバッタの大発生。空を覆う真っ黒なバッタの群れと、彼らを追いかけて砂漠を疾走する対策チームの攻防戦には手に汗握りました(ただし尺は短い。薬撒いて終了)。

臨場感たっぷりに語られる現地での「こんなことあったよ体験」もこの本の魅力の一つかと思います。博士の仰天エピソードを聞くほどに、読者はアフリカのぼったくり手口に詳しくなれるというシステム。

ノンフィクションなので途中数々の肩透かしをくらったりもするのですが、それがまたリアルでいい!

面白かった。星五つ。
★★★★★

本物の闇が広がる砂漠の夜には灯り一つないそうです。
バッタの潜む広大な砂丘で眺める朧月とはどのような風情でしょうか。


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