人はなぜ悩み続けるのか?
こんな言葉があります。
なぜ悩み続けるのか?それは問題の解決に努力するよりも、問題を嘆いているほうがはるかに心理的に楽だからである。
これは加藤諦三(かとうたいぞう)さんという社会学者、心理学者の言葉ですが、この加藤さんという方は、なかなか直球で攻めてきますね。
要は、問題を解決したいならばやれることからやればいい、という元も子もないご意見です(汗)
この言葉を初めて見たとき、何て冷たい言葉なんだろう!と私は思いました。そうは言っても簡単に努力できるものでもないし、すぐ解決できないから悩んでる人がいるんじゃんかよ、と。
でも、改めて冷静になってこの言葉を考えてみるのです。
”問題を嘆いている方が心理的に楽”とはどういうことなんだ?
目の前に問題があった時、人はそれを避けたいし、乗り越えたい。
嘆くことだけでは問題は解決しないのに、その方が楽。
問題の解決に向けて人が行動を起こすには、それほどまでに心理的負荷がかかるということなのだろうか。
ということは、悩みたくないのに嘆き続けてしまう負のスパイラルに入った人は一生出てこれないじゃないか!
どうすればいいんだろう?
でも、加藤さん、一方でこんなやさしい言葉も言います。
自分の心に正直に、ほとんどのことはそれで解決します。
認める事ができない事を認める事。それで解決。
この言葉を見たときに私が感じたのは、「”問題解決に向かう行動を起こすために必要な、気づくべきマインドセット”がもう一つ手前にあるんだな」ということでした。
要は、嘆いているのは自分自身であり、行動させないようにしているのも自分自身であると。その行動を阻害する要因、自分が認められない何か、プライドなのか、恐怖心なのか、何らかがあるんだということなのでしょう。
ですので、もし、自分が悩んでいる状態になったら、(まずは認識することが大事だと思います)悩み続けるスパイラルに入る前に、自分の心に正直になれていない何かをまず探し、言語化することに取り組んでみよう、と思ったのです。
ということで私としての結論は以下です。
人はなぜ悩み続けるのか?それは問題の解決に努力するよりも、問題を嘆いているほうがはるかに心理的に楽だからである。
ならば、嘆いてしまうような状態になった時、自分が正直になれてない事柄をリストアップしてみよう。そのリストを眺めて、そこから一番正直になれることからアクションしてみよう。
人は、油断するとすぐ悩み続けてしまうモードに入るので、そのスパイラルに入らないようにチェックしながら自分に正直に生きよう、と思ったのでした。
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