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日記:5月3日夜,わたしはかたつむりじゃないから。

連休中。今日はこたつ布団を洗ってからのんびり大学へ出かけた
やはり休日はいい,静かで,自分のことができるから。

11:30からのミーティングに備えてもう少し解析をすすめていたら,同僚が静かにやってきて,研究をされているようだった。
いつも忙しくしてるから,お互いになにも話さず,自分だけの仕事をすすめる。

研究に休みはない。いつもいつも,なにかの続きだ。
なにかの続きを中断して,またなにか別のことの続きをやっている。
なにかを完全に終える瞬間はめったにない。
だんだんそれに慣れてきた気がする。

今日は少し話がまとまった。
新しい雑誌に論文を出すことに決まった。
そのための入会手続きをした。
事務局は連休中なのに電話がつながって,助かった。

zoomで友達と話した。本当は家からつなぐつもりだったけどそのまま職場で。新しい職場に来て五か月目。ずいぶん慣れてきて,やっと自分のペースで仕事ができている気がする。

書く瞑想,もう少し続けてみる。
明日はGWを利用して関西に帰る。
いくところがないと,ひとりだと,なんだかとても寂しいだろうな,
けどわたしにはいくところがある,
帰ってくるのを,待ってくれている人がいる。
毎日帰れるわけじゃないけど,”帰ろうと思えば帰るところがある”というのは心強いもので,なぜかこの数ヶ月,ほとんど"寂しい"という深刻な気分になることはなかった。

でもなんかいま少し寂しい。
す こ し さ び し い
ひさしぶりか,それとも,本当はずっとさびしかったか。
どんな気持ちなのか,何かをやりのこしているみたいな感じか。

わ か ら な い わ か ら な い
さびしくなんかない。(と,いってみる)
ちがう,本当はすごくさびしい。
小説を読もうか,寝っ転がって。

診察室で,自分は,ただの「がんの宿主(やどぬし)」みたいに扱われてる気がして,それで診察にいくたびに,なんだか傷つくんだと分かった。
からっぽの殻にがんを入れて背負ってるかたつむりみたいだと思った。

私は人間なのに,まるでがんを運ぶ沢山のかたつむりのひとつみたいに扱われていて,そのせいで,かたつむりみたいな気分になってたんじゃないか。
わたしはかたつむりじゃないのに。
ちがうちがう,ちがう,(はずなのに)
でもどう言ったらいいか分からない。

当事者研究ってこんなのじゃないよね,
わたしはかたつむりじゃない,とか
そんなこと書いて役に立つのか?
しらん,でも仕方ない,
今日の,ある当事者が表出した考え#001
「かたつむりみたいな気持ちになること=がんの宿主みたいで人間じゃないみたいな気持ちになるってこと」
って書いとこう。

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