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仕事と一人暮らしは必要十分条件だと気がついた

夏休みの宿題はギリギリになって焦ってやるタイプだった。
朝は出かける10分前まで寝ている。
貯金はないに等しい。


ギリギリでいつも生きていたいわけでもないけれどギリギリでいつも生きている。



さて、新卒で入った会社を2年ちょっとで退職し、まあ色々あって今年転職し現在は2社目に勤務し約5ヶ月。

仕事が楽しいかと言われればまあ正直別に楽しくはない。仕事に楽しさややりがいを求めてはいけないことを学生時代に学んだのでその点は何とも思わない。とにかく、何かしらやることに追われて1日1日が過ぎていく。それで今は満足している。

そんな感じの私。人並みに「仕事辞めたいな」と思う。人並みに。

仕事に対して楽しい!やりがいを感じる!と思う人は素晴らしいと思う。でも多分大半の社会人は「仕事をしないで生きていけるのなら仕事をしないに越したことはない」と思っているのではないだろうか。
もちろん私もその派閥。

なんで仕事を辞めたいと人並みに思うのに辞めないのかと言うと、それは生きていけないから。


私は実家を出て別の地方で一人暮らしをしている。

よく「実家帰らないの?」「いつかは戻るんでしょ?」「なんでこっちにずっといるの?」と友人、会社の人、なんなら親戚にまで聞かれる。

正直理由は色々あるが「一人暮らしが楽」ということに尽きる。

聞かれるたびに「今住んでるところが好きだし、一人は気楽だし」と答えるようにしている。

それに嘘はないのだが、ふと実家暮らしだったらどうなるのだろうと考えたとき、多分今頃まだニートだったのではないだろうかと思ったのだ。

働かなくても生きていけるからだ。

新卒で入った会社を、転職先も決めずに辞めてしまった私はどちらにしろ少なからずニート期間はできる。
そこで実家暮らしだったらどうだろう。
親からの冷たい目はあろうが衣食住に困ることはまずない。
しかし一人暮らしではなんとか数ヶ月は生きられたとしてもやがてお金は尽き、行政に頼るより他はないだろう。働くための努力をしないと親どころか役所からの冷たい目も一身に浴びることになる。

生きるために働く。

この選択肢を取るより他なかった。

だから別に楽しさややりがいをもっていなくてもなんとなく働けている。

実家暮らしで働かなくても生きていけるなら働いていないだろう。

好きで一人暮らしをしているように見えて、実は自分が「労働」という国民の義務を果たすために一人暮らしをしている説が出てきた。

一人暮らしをするために働き、
働くために一人暮らしをする。

仕事と一人暮らしは私にとって必要十分条件なのだ。

こうしてギリギリで生きていかないと、
私は働かないのだから。

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