オープン

筆者は職場その他でセクシュアリティのカミングアウトはしていませんが、障害(ASD)は応募時にオープンにしたうえで「合理的配慮」も伝えてあります。

このnoteやTwitterで障害をオープンにしていると、一部の友人から「実は自分も」とか「もしかしたら自分もそうかも」という話も最近あります。顔と身元とエロ以外はほぼ「メンタル露出狂」状態ですが、こんな無名のブログも誰かの役に立っているなら嬉しい限りです。それで、ASD関連も少し体験談を書いてみたいと思います。求職中のリワーク(クリニックでのリハビリ)には発達障害者向け講座もあり、またその期間に自分で本も読んだので、ある程度の特徴は知っていますし。

まず発達障害(ASD,・ADHD)は想像力や精神面の自己制御能力の障害で、割合はASDが1/00ぐらい、ADHDが1/30ぐらいだそうです。とはいっても双方に明確な境界線はなく、双方がグラデーションになって併発する人も多いです。ただASDの方が能力の凸凹が激しいようです。例えば知能指数(IQ)は通常の数字の中「学習能力、理解能力、概念形成能力、情報処理能力、論理・理性適用能力」がありますが、筆者は最大値と最小値の差が40あります(通常は15以下)。そして知識を覚えるのは得意な割に、空間や図形の認識、数字の計算は得意でなかったりします。

この3月に筆者は運転免許を返納しましたが、そもそも運転が大の苦手でした。車の運転席は車体の中央ではなく右か左にありますが、片側にある運転席から車の幅を認識できず、最初は教習所内をまっすぐに走ることすら無理(!)でした。もしかしたらそれも能力の凸凹が原因かもしれません。

保育園や小学校の頃は電車や車、動物や魚が大好きで、いつも図鑑を見て絵を描いていました。ASDや自閉症の子供あるあるらしいのですが、興味の対象は常に動物やモノで、逆に人への興味はゼロでした。そして魚や動物の絵は精密に描けても、人の顔はなぜか描けませんでした。

また今は文章を書くのが比較的得意ですが、昔は特に作文や小論文が全くダメでした。小学校で日常を作文に書けば「自分の思ったことも書きましょう」と先生の赤ペンが。そして「思ったこと」だけ書かなければいけない読書感想文は全く書けず、担任には「未提出者」としていつも筆者の名前が。大学入試は小論文や論述が全く答えられず、合格はマークシートや短答試験の私立大だけでした。

また想像力が無さゆえに「相手がどう思うか」とか「相手との距離感」が掴めず仕事もプライベートも孤立し、メンタル崩壊もあるあるです。特にマニュアルもなく「見て覚えろ」的な職場では何をすればよいかわからず「動きが悪い」と標的にされたり、また凸凹の凸では微妙なハイスペックゆえに変なプライドが邪魔して素直になれず、余計な修羅場に落ちたりします。

そしてメンタルズタズタだと人当たりが余計に悪くなり、ますます墓穴を掘ってしまう悪循環も残念ながら発達障害あるあるです。そして全方位が「負のスパイラル」に陥り、ボロボロになっての休職が3年前でした。


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