デジタルカーテン

今日の仕事中、上司や同僚にメルマガ記事を共有しました。アメリカの「外国企業説明責任法(HFCAA)という法律で、アメリカに上場している中国企業をメインターゲットに、所定の情報公開基準を満たせなければ上場廃止と言う内容の記事です。現職も中国で事業があり、かつ取引先が名指しされていましたので。

中国企業は米国で上場廃止と香港や上海への上場の流れがあるようで、(過去にも何度か書いていますが)グローバル化の逆回転と分断が進行中のようです。

SWIFTから分断されデフォルトしたロシアのルーブルも、今週から相場が止まってしまったようです。

その一方で中露間ではルーブル⇔人民元の直接取引が増えたり、ロシア市場で中華スマホが売上を伸ばしたり、ある意味経済がパラレルワールド化しているのかもしれません。

中国は2013年に1度だけ前職の出張で行きましたが、実際iPhoneからTwitterやFacebookは全く繋がらず、「自分が検閲・監視を受けている」という事実に少し恐怖を感じました。またロシアもここ数年でネットの検閲が厳しくなり、巨大な暗黒世界がユーラシア大陸のド真ん中にできてしまった感じです。しかも香港、南沙諸島、ウクライナ東部と次々に飲み込んで、なんかブラックホールみたいです。

かつての冷戦は「鉄のカーテン」「竹のカーテン」と呼ばれたようですが、今の中露はデジタル技術を駆使した監視制度を敷いています。タイトルの「デジタルカーテン」は筆者の思い付きですが、カーテンの向こうは恐怖の監視社会です。2年前の休職中にロシア語の勉強を始めた理由の一つが「サンクトペテルブルクに行きたい」でしたが、当分行けなくなってしまった感じです。






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