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夏の風「見てよ此処にも僕の跡」

下半期は出張でスタート。

出張先は以前住んでいたことがある町。

俺は転勤族なので、大体6年前後で新しい土地へと引っ越すのだが、過ごした町は、そのときの思い出とともに俺を迎えてくれるので、格別の愛着があるものだ。

すっかり変わってしまったように見える町の中に、記憶と違わぬものを発見したときは、少し高揚する。

まっすぐうちに帰らず、わけもなく、ぷらぷらと流離ってしまうのは、きっと名残惜しいのである。

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