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晩夏光

おぶってと絡まる腕よ晩夏光 白月

季語 晩夏光 ばんかこう 《晩夏》

 かっこいい季語ですよね。

 立秋を過ぎた今時分って、まだまだ暑いのだけれど、ちょっと真夏の太陽のぎらぎらとした熱量とは違う気がしてまして。

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 夏なんだけど、雲がだんだん入道雲のどかっとした感じから軽みが出てきた気がしません?

 そんな感じを表す季語を探したら晩夏光っていうのが、晩夏の子季語として載ってました。

そこには

晩夏光バツトの函に詩を誌す
中村草田男 「火の島」

 こんな句が一緒に載ってました。

 中村草田男といえば、中学校国語教科書でもおなじみである

万緑の中や吾子の歯生え初むる

という句の作者です。

 ここでいうバットというのはタバコの銘柄「ゴールデンバット」のことだそうで、要するにタバコをふかしてたら詩が閃いて、タバコのはこに書き留めた、というような意味になります。

 なんかかっこいい!

 んで、僕の句。

 その昔、とある帰り道で、歩き疲れた〜!おぶって〜!と駄々をこねる好きな子を、はいはい、んじゃおんぶしてあげる、ということで、背中におぶったんだけど、そんな時を思い出した一句です。

 おんぶってめっちゃドキドキしますよね。背中に全部意識持ってかれますし。

 振り向いたらすぐそこに顔があって、後ろから抱きつくように首に手を回してくれていて。

 晩夏光って季語のカッコよさに、ちょっとアオハル感を感じ、そんな思い出をのっけてみました。

 でも、なんだろうなー。ドキドキ感が出ないんだよな。好きな子、とか恋心とか書くのもベタだし。

晩夏光背負った君の顔近く

ぼくの背に全てを委ね晩夏光

グダグダと迷い、最初の一句にしましたが、夏井先生の劇的添削がほしい! 



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