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見分ける方法は硫黄臭

霾二句

霾れり最後の便りから五年

黄塵の奥より白のメルセデス



本日、俳句幼稚園界隈では見たことのない漢字が話題になっている

つちふると読み、黄砂が降ることを言うらしい。
れっきとした春の季語である。

霾(つちふる)三春

【子季語】
黄沙、黄塵万丈、霾、蒙古風、霾天、霾風、つちかぜ、霾晦、つちぐもり、よなぼこり、胡沙来る、胡沙荒る
【関連季語】
春塵
【解説】
春、空から砂塵が降ること。中国大陸の黄河流域の砂や土が春風に舞い上がり、海を越えて日本列島に降りしきる。多いときには遠くが黄色く霞んで見え、地上が黄色に染まることもある。
【実証的見解】
モンゴルや中国の砂漠の砂が嵐によって舞い上がり、偏西風に乗って日本にやってくるのを黄砂現象という。黄砂は大陸の雪が解ける春に多く見られ、日本各地で観測される。長距離を飛来してくる黄砂は、十分の二ミリから十分の五ミリくらいで、これが空を覆うと空は黄色くなり、太陽も赤みを帯びる。

きごさいより

春の風物詩たる黄砂は、この時期車に降り積もったり、眼に飛び込んで痛めたり、掃除をしてもしてもザラザラが取れなかったりと、なかなか迷惑な産物ではないだろうか。

だがしかし、だがしかしである。

いわば一過性のものであって、しばし我慢すればまた一年は安泰であろう。

しかし、本県は違う。

時期を問わず、霾るのである。

ただし黄砂ではない

火山灰だ。


色でも見分けられるが、もっとわかりやすいのは硫黄臭である。

本県にとって霾は年中無休なのだ。

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