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映画「Swallow/スワロウ」鑑賞記


■今年1月の上映作。見逃していたけど、先日ようやく鑑賞。

■大企業の御曹司と玉の輿結婚した専業主婦のハンター。
子供も授かり、一見幸せそうな彼女だが、実際は、夫やその両親からは対等な個人としての扱いも受けず、社会から隔離された日々を送っていた。
そんな抑圧された日々の中、ハンターは次第に異食症にハマり、ビー玉や画鋲、電池等を飲み込むことに充実感を得ていく...

■前半はスリラー映画風の展開だが、
ハンターの異食症の原因が、極度の精神的ストレスと出生時まで遡る自己肯定感の低さに行き着いたあたりから、後半は徐々にハンターの抑圧された人格を開放していく荒治療セラピー映画へと展開。

■胸糞悪い束縛夫から逃げ出すストーリー展開は、昨年観た「透明人間」にも似て、若干既視感を覚えたが、自分の力で出生時のトラウマを克服し、一般社会で人生をやり直そうと決意するラストにほっとする。
人間が生きていく上で、心のこもったコミュニケーションと自己肯定感が大事だと痛感させられる作品。(展開は読めたけど)

■ハンター役の女優ヘンリー・ベネットを知ったことが本作鑑賞の一番の収穫。
異物を飲み込むたびに恍惚の顔を見せるところやベッドに横たわり、チョコレートを食べるかのように土をむさぼる無邪気な姿が、いけないと分かっていながら、妙に可愛らしい。
(ガッキー新垣結衣を金髪にした感じ?)
今後の活躍も要チェック。


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