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きみがいなかった時には…未来(これから)が変わる

まったく
想像もしていなかった

きみがいなかった時には…
どうするなんて

だって
きみ
いつも必ず絶対
いるべきところにいてくれる
それは
普通だから…
いないことは
万に一つもないと思っている

きみだってそうでしょう
自分の存在は
まわりのトロリとした優しさに
いつも
包まれていると信じて疑わないでしょう
ひとりぼっちで
どこかに放り出されるとは
または
最初から
存在しないと思われるとは
考えたりしなかったはず…

私だって
ビックリです

人は
あまりにも予想外のことが起こると
ビックリしすぎて
声も出ず
口を半開きにして
呆然とすることを
知りました

きっと
意識はしていなくても
私たちは
未来(これから)を
計算通りに
動こうとするでしょう

きみがいないと思っていないから
あれもしよう
これもしようと
誰かにも
連絡とって
準備してもらっていました

けれど

きみは…いなかった

きみがいなかった時には…未来(これから)が変わる


ある日の夕食の準備
ポテトサラダを作ろうと
ゆで卵をゆでながら
ジャガイモをゆでながら
ハムとキュウリとリンゴとタマネギを
刻み…
準備万端

さてゆで卵が
ゆであがり
殻をむいて
たまご切り機にセット
輪切りになった卵を
スーッと横にスライドすると…

たまごの黄身が
そこには
なかった…というお話

ポテトサラダの未来(これから)は
もう一つ
たまごをゆでて
白身:黄身 2:1という
初めての
未来(これから)に変わりました


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